シルク・ドゥ・ソレイユ30周年! 新作『キュリオス』は豪華~

エンタメ
2018.02.08
スリリングなアクロバットや、観客を巻き込み笑いを起こすクラウンのパフォーマンスを洗練させ、アートの域にまで昇華させた世界最高峰のサーカス・エンターテインメント集団、シルク・ドゥ・ソレイユ(以下、シルク)。いまやその名は日本でも有名だけれど、まだ観たことがない人、過去に観たけど記憶が朧げなんて人が少なくないはず。そんな人にこそオススメしたいのが、今回日本初上陸のツアーショー『ダイハツ キュリオス』だ。
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この演目、シルク創設30周年を記念して作られた作品で、これまでのツアーショーのなかでも、とりわけ世代を問わず多くの人が楽しめる内容になっている。

作品のテーマになっているのは、欧米で願いが叶うといわれている魔法の時間“11時11分”。「11時11分から12分を刻むまでの1分間の束の間、子供のような好奇心を持った主人公・シーカーが夢見た世界が現実になるんです」と話すのは、アーティスティックディレクターのレイチェルさん。そして目の前で繰り広げられるのは、思いっきりファンタジックで豪華なショーだ。

ショー全体のビジュアルイメージは、産業革命時代をイメージしたスチームパンクの世界。その洗練されたセットや衣裳は、眺めているだけでも楽しめるし、使われるアンティーク調の小道具は、シルクツアーショー史上最大数という豪華版。もちろん、ロシアン・クレードルやアクロネットなどの高度なアクロバットもたっぷりで、そこに荘厳さやキッチュさ、ユーモアが加味されて見飽きることがない。「メインの演目の周りでも、パフォーマンスが行われていたり、いろんなドラマが展開していますから、観賞する度に新しい発見があるはずです」。全方位に見どころが詰まっているから、一度では観きれないほど。何度も楽しめ、何度も観たくなるショーなのだ。

「何かを信じて挑戦し続けるならば、すべてのことが可能になる。そんなメッセージを込めています」

ミニマムで美しいショーの中のショー。

新作の度に演出家を招聘し創作するシルクでは、作品によって構成もパフォーマンスの内容もさまざま。今回の『キュリオス』では、演目のひとつとして、短いショーが組み込まれているのが特徴だ。「透明サーカス」は、照明と音を駆使し、目に見えないアーティストが綱渡りや空中ブランコを披露する様を表現。

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「シアター・オブ・ハンズ」は、指を使ったキャラクターが冒険する物語性のある演目。人間の肉体の極限を見せるど迫力のアクロバットと、美しく詩的に展開されるミニマムな世界。

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そのふたつの緩急が、より作品を豊かにしてくれている。

2月7日(水)~7月8日(日) お台場ビッグトップ 大阪、名古屋、福岡、仙台を巡演予定。平日大人SS席1万2500円、S席1万円、A席6500円、SS席(オリジナル特典付き)2万円(土・日・祝日公演は+1000円*すべて税込み 学生、子供席、車イス席あり※車イス席はへ)※都合により公演の内容を一部変更する場合あり。※演出機材により舞台の一部が見づらい席あり。インフォメーションデスクTEL:0570・020・520(10:00~18:00) http://www.kurios.jp/

【アクロネット】トランポリンを使い、軽快なテンポで跳びはねる。思わずクスッとさせる場面も。Photos:Martin Girard, Pierre Manning/shootstudio.ca(C)2014 Cirque du Soleil

※『anan』2018年2月14日号より。取材、文・望月リサ

(by anan編集部)


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