オカダ・カズチカ「今日はダメだったと思った日は一日もない」

2017.6.18
いま、プロレスがアツい。なかでも、日本で最も老舗の団体「新日本プロレス」、通称「新日本(しんにほん)」に夢中になる女子たちが急増中だ。

強いけれどつまらない、そんなチャンピオンは見たくない。

オカダカズチカ

端正な顔立ちに、長い四肢。ズバ抜けた身体能力の持ち主で、ドロップキックを繰り出せば相手の頭に軽々と届き、リングの下からリング上の選手を蹴り上げるような超人技も易々とこなす。急上昇する“プロレス人気”を牽引しつつ、王者としての道を爆走し続けるのが、オカダ・カズチカ選手だ。

「15歳でメキシコに渡って修行し、16歳でデビュー。19歳で新日本に移籍、日本で学び直して再出発。TNA(米の人気団体)で武者修行もしましたし、僕は3つの国で本格的に試合をした、珍しいブレンドなんです」

彼の快進撃は’12年の米からの凱旋帰国に始まるが、それはプロレス熱の再燃ともぴったり重なる。

「イッテンヨン(新日本が毎年1月4日に開催する東京ドーム大会の通称)で久々に試合をして、1か月後にはチャンピオンに。24歳でした。チャンピオンになって、本当に色々と考えるようになりました。強いだけでつまらない王者なんて見たくない。強いのは当然で、華やかでかっこいい…。+アルファがあるからこそ、メインイベンターなんだって」

それを実践すべく、オカダ選手は入場からド派手だ。

「自分の+アルファは、“オカダが出てきたら、入場から試合後まで楽しい”こと。(『レインメーカー』=『(新日本に)カネの雨を降らせる存在』という愛称にちなんだ)“レインメーカードル”が降る中、キラキラのガウンで花道を歩いて、リングでは圧倒的に強くて、試合後には(現役選手、かつオカダのマネージャーでもある)外道さんのマイクパフォーマンスもある(笑)。そんなスポーツ、他にないと思うんです。まずは初めて観た人に、『お金の人』『キラキラのガウンの人』でもいいから覚えてほしい。その上で、また観たいと思ってもらえるすごい試合を見せていくことこそ、新日本プロレスのチャンピオン。それを毎回毎回更新してきたから、盛り上がっていったと思うんですよね。ちなみに、今日はダメだったと思った日は、本当に、1回もありません」

オカダカズチカ

トップでい続けることに、プレッシャーや緊張はない?

「昔はがっちり緊張していたんですけどね。でも、試合当日のルーティンを決めてから大丈夫になりました。飲むサプリや練習メニューも決めているほかに、ゲン担ぎで、昼は牛丼を食べて、必ずピンクのパンツをはくとか(笑)。たまに、今日これをはいちゃうとタイトルマッチの日に洗濯間に合わないぞ、だから違う色をはかなきゃ、ってときも…(笑)。よく、『東京ドームのメインイベントなんて、緊張するでしょう?』とか聞かれるんですが、もう全然。やっぱり試合がしたかったわけだから、嬉しいことなんじゃないの、って思うようになりましたね。リングの上では激しい闘いを見せていますけど、ぜひ生で観てほしいと感じています。それは、音が大事だと思うからなんですよね。叩きつけられるとあんな音するんだ、そりゃ痛いわ、って。それに耐えて、投げられても立ち上がってくる人間がいる。そして大歓声が聞こえれば一体感もある。ハラハラドキドキ、ぐっと入り込んで観てもらえる自信があります」

オカダ・カズチカ 1987年生まれ、愛知県出身(29歳)。’03年、15歳で闘龍門に入門。翌年メキシコにてデビュー。’07年に新日本プロレスに移籍、翌年再デビュー。米・TNAでの武者修行を経て’12年に凱旋、すぐに団体トップのIWGP王者に史上2番目の若さ(24歳)で輝く。’17年6月1日現在、第65代IWGPヘビー級王者。191cm、107kg。

※『anan』2017年6月21日号より。写真・内田紘倫 試合写真提供・新日本プロレス

(by anan編集部)


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