地理からうまれる果てしない妄想 『タモリ倶楽部』でも話題の地理女子とは?

エンタメ
2017.06.17
勉強の域を超えて、地理が好き。お茶の水女子大学で地理学コースを専攻している4年生のひなこちゃん、みどりちゃん、ガッキーと、3人の先輩で院生のドリーが地理愛を語ってくれました。

そこに至るまでの道のりはさまざまだけど、ほかのどの科目より地理の授業が楽しくて、深みにハマったというのは共通しているよう。

「高校の地理の先生が、『地理とは、人間が生きる舞台を知ること』と教えてくれて、実際に学ぶとその通り! 例えば坂の名前には、その土地の歴史が反映していて、昔の人の生活を想像できるところが楽しい」と、みどりちゃん。

地理の醍醐味は、この“自分の中でいくらでも想像が広げられること”が大きい模様。

「地図を見ながら、ここにはどんな人が住んでいるんだろうと想像したり、時には自分が河岸段丘になったこと(!)を妄想することもあります」と、猛者のドリー。

また、地図萌えもあるようで、「昭文社の『文庫地図』は、住所の区割りや通りの名前など細かく網羅されていて最高だよね」「いやいや、白地図が一番美しいでしょ」など、その愛はもう止まらない! そんな4者4様の地理愛をご紹介。

ドリーはマジメ土地愛

地理女子

「その土地に関わる人の生活やあり方を想像するのが好き」と、ドリー。とくに秘境は、妄想しがいあり。「例えば、山の斜面にポツンと家が建っていると、買い物は? 交通手段は? などストーリーが広がって、まるで自分がそこに暮らしている気分に」※写真はイメージです。Getty Images(C)HIT1912

みどりちゃんはご当地シンボル愛

地理女子

“地域と縁が深いもの”を見つけると、脳内麻薬が大放出。「例えば下水のマンホールには、市の花や名所などが描かれていて、“これを推したいのね”とカワイく思えます。あと、ワインとか食材の地名から、産地や生産者の顔を想像するのも好き」

ガッキーはひたすら地図愛

地理女子

「地図によって載っている情報は、実はまちまち。そこから作り手の意図を想像するのが楽しい」。そんなガッキーの宝物は、高校時代から書き込みを蓄積している帝国書院の『新詳高等地図』。毎日持ち歩けるようにバッグはB5以上がマスト。

ひなこちゃんはセルフコーディネート愛

地理女子

「地図からではなく、自分の目でその土地らしいスペシャルな目印を探し当てたい」。最近のヒットは、京都の八兵衛明神。「森見登美彦さんの小説に登場する神社で、地図には掲載ナシ。資料を集め、現地で探し回って見つけた時は、感激でした!」

お茶の水女子大学地理女子のみなさん 地理学コースを専攻している4年生のひなこちゃん、みどりちゃん、ガッキーと、3人の先輩で院生のドリー。地理が好きすぎる女子として、あの『タモリ倶楽部』にも出演。

※『anan』2017年6月21日号より。取材、文・保手濱奈美 写真・菅原景子

(by anan編集部)


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