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笑いを取る快感は“アレ”に勝る? 出川哲朗がお笑いを始めた理由

2017.4.20
今やテレビで見ない日がないほど大活躍、お笑い界に欠かせない人物、出川哲朗さん。役者志望からお笑いの道に進むまでの経緯をお聞きしました。
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――出川さんといえばリアクション芸の達人として有名ですが、最初はどういうお笑いを目指してたのでしょう?

出川:一番最初は、役者になりたかったんです。高校を出て、家の事情で京都の料亭に修業に行くことになり、その前に半年ほど、京都の尼寺で修行をしてたんです。そのときに時間ができると、太秦に行ったり、映画を観に行ったりしてて。小さい頃から映画は好きだったんで。それでいざ料亭に入るとなったとき、本当に自分はそれでいいのか、やりたいことをやったほうがいいのでは? と自問自答をした結果、やっぱり映画が好きだから、映画を作りたい、じゃあ役者になりたいと心を決めて、尼寺には土下座をして謝り、お金を貯めて、地元横浜で映画の専門学校に入ったんです。そこの同級生にウッチャンナンチャンや、役者の入江雅人がいて、卒業後に劇団を組んで、いろいろ活動をしてたんですね。そうこうしているうちに、ウンナンが徐々に売れだして、テレビに出るようになり、その流れでウンナンの番組に僕も呼んでもらうようになって…。

――役者志望が、どんなきっかけでお笑いに?

出川:ウッチャンナンチャンの番組に出演させてもらっているときです。心のどこかで、“笑いをやってれば、役者の仕事がもらえるかも…”という、ちょっと邪な気持ちがあって。でも、バラエティ番組で一緒になる芸人さんたちは、みんな笑いに対して一生懸命で、真面目で、すごくカッコイイんです。しかも笑いは、その場で答えがハッキリ出る。その潔さに惹かれて、役者とお笑いを天秤にかけるようなことはよくないと思い、笑いを頑張ろうと。ちょうどその頃、プライベートでウンナンの二人と後楽園ゆうえんちに遊びに行って、ジェットコースターに乗ったんですけど、上昇し始めたときに怖くなって、「あの、僕一人降ります」とか真剣に言ってたら、二人にそのリアクションがすごくウケたみたいで。「今度テレビで、ジェットコースター乗ろうよ」ということになり、実際そのロケをやったら、ものすごくウケたんです。スタッフからも、「キミ、リアクションおもしろいね〜」とか言われて、翌週はプロレスラーと闘い、その翌週はライオンの上に乗っかったり。そこで、リアクション芸人出川が誕生したんだと思います。

――以来30年以上、お笑い畑を突き進んできたわけですが、今あえて振り返ってみると、お笑いの何が、出川さんをそんなに惹きつけたんでしょうか?

出川:お笑い、素晴らしい仕事ですよ。目の前の人が、自分が言ったことでドッカンドッカン笑ってくれるあの快感は、一度経験したらもうダメ。中毒性があります。下手すりゃ、セックスより気持ちいい。僕はその瞬間を味わうためだけに、やってるといっても過言ではないです。それから、お客さんたちの楽しそうな笑顔。あの笑顔には、どんなものも勝てません。だからもはや、役者をやりたいなんて気持ちは、1ミリもありませんよ。

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――ドラマや映画のオファーがあったらどうします?

出川:主役だったらやろうかな(笑)。

――なんと!

出川:いや、ウソウソ(笑)。機会があればぜひ。ヤクザ映画とか出てみたいですけどね。

――その、お笑いへの真摯な姿勢があったからこそ、30年走った先に、ゴールデンのレギュラーがあったのではないでしょうか。

出川:自分で言うのもなんですが、僕、運はいいんです。だって、松本(人志)さんみたいに言葉選びが鋭いわけじゃないし、さんまさんみたいに、回しがうまいわけじゃない。おもしろいことを言うとかではなく、キャラクターで勝負させてもらってるわけですからね。ただひとつ言えるのは、どんなに実力があっても、その時代、その流れにハマれないとダメなんです。僕はその、“流れに乗る運”はすごく強いと思うし、勘もいいほうなんです。僕みたいな、レギュラー番組が少なくゲスト出演が多いタイプは、ハッキリ言って毎回がオーディション。失敗したら、次はもう呼んでもらえない。30年間、常にその緊張感の中で、すべてに全力を尽くしてやってきた。ずっと、“一生懸命やってれば、誰かが見ててくれる”って思ってたんですけど、見ててくれた人がいたってことだと思ってます。

でがわ・てつろう 1964年生まれ、神奈川県出身。専門学校卒業後、劇団の旗揚げや演劇活動を経て、’90年からテレビタレントとして活動。体を張った企画や、ドッキリ企画などで見せる反応が人気を呼び、“リアクション芸人”と呼ばれるようになり、今やその代表格に。

電動スクーターに乗って旅をする番組『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京、土曜19:54~)が、この4月からレギュラー番組としてスタート。他にも、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)など、準レギュラー番組が多数。4月28日~5月1日、『堀内健演劇公演会 未来のファンタジー』(下北沢本多劇場)にも参加。

※『anan』2017年4月26日号より。写真・内田紘倫 インタビュー、文・河野友紀

(by anan編集部)


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