田代 わこ

【日帰りデートに♡】佐倉のDIC川村記念美術館でアート&新緑を満喫!

2017.5.22
新緑がさわやかなこの季節、自然に囲まれた美術館でアートを楽しんでみませんか? 今回レポートするのは、多彩なアートに緑豊かな散策路、さらにおしゃれなレストランもあるDIC川村記念美術館。都内から1時間ちょっとで行ける穴場のデートスポットを詳しくご紹介します!

DIC川村記念美術館へ

【女子的アートナビ】vol. 69

DIC川村記念美術館があるのは、千葉県佐倉市。東京方面から行く場合は、JR総武快速線か京成本線を利用します。

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最寄り駅は、JR「佐倉駅」または京成本線「京成佐倉駅」。

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駅前から、美術館行きの無料送迎バスが出ています。

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バスに乗って20~30分で緑豊かな美術館に到着!

どんな美術館?

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DIC川村記念美術館は、印刷インキをはじめ、色彩にまつわる化学メーカーとして有名なDIC株式会社が運営する美術館です。

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さすが“色”の会社! と感激したのは、チケットやチラシなどの印刷物を見たとき。発色がどれも美しい!

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1990年に開館した同美術館は、レンブラントが描いた肖像画やルノワールなどの印象派、さらにピカソやシャガールをはじめとした20世紀美術や現代アートなど多彩な作品を数多く所蔵。これらのコレクションは、美術館の1階と2階の展示室で見ることができます。

現在は『ヴォルス』展も開催中!

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また、コレクション展示のほかに、年に何度か企画展も実施。現在開かれている『ヴォルス――路上から宇宙へ』展では、ドイツの芸術家、ヴォルス(1913-1951)の写真や水彩、油彩、銅版画など約120点を展示。彼の作品を日本で本格的に紹介するのは初めてとのことで、注目されている企画展です。

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ベルリン出身のヴォルスは、10代のころから独学で絵を描くようになり、その後フランスに移住。1930年代に、まず写真家として成功を収めます。

しかし、戦争の影響で敵国人のヴォルスは収容所にたびたび収監されてしまい、やむなく写真制作を中断。収容所内で絵を描くようになります。

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初期のころは幻想的な絵を描き、その後は抽象的な作風に変化。戦後は、サルトルなど文学者にもその才能を認められますが、38歳の若さで死去。死後は「アンフォルメル(不定形)」の先駆者と評価されるようになりました。

ヴォルスの作品は、本物を見るのが一番。特に油彩画は、絵具を盛り上げたり、グラッタージュ(ひっかき)技法を使ったりしているので、写真では伝わりにくいと思います。ぜひ美術館で、作品からあふれる迫力を体感してみてください。

新緑の散策路へ!

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アートをたっぷり楽しんだら、ぜひ庭園散策へ。広大な敷地内では四季折々の植物のほか、スイレンの咲く池や野鳥も見ることができます。

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特に、数百メートルにわたって続く散策路は森林浴にぴったり。庭園内には野外彫刻もあり、自然とアートを満喫できます。

レストランもおしゃれです!

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散策後は、施設内のレストランで食事やスイーツを楽しんではいかが? 窓からは自然散策路が見渡せて、雰囲気も抜群!

今なら、ヴォルスの作品をイメージした特別デザート、『チョコレートのムースとフランボワーズのジュレ』(税込み500円)がおすすめです。展覧会の余韻のひたりながら、心地よい時間を過ごせますよ。

一日かけてゆっくり訪れたいDIC川村記念美術館。ぜひ日帰りデートに使ってみてくださいね!

Information

『ヴォルス――路上から宇宙へ』展
会期:~7月2日(日) ※休館日は月曜日
時間:9:30 ~ 17:00 ※入館は16:30まで。
会場:DIC川村記念美術館
料金:一般1,300円、学生・65歳以上1,100円、小・中学生、高校生600円
※展覧会のチケットで庭園も利用できます。

DIC川村記念美術館公式サイト