超クール! トップデザイナーがアートで勝負!『画と機 山本耀司・朝倉優佳』
『画と機 山本耀司・朝倉優佳』とは?
【女子的アートナビ】vol. 52
初台の東京オペラシティアートギャラリーで開かれている本展では、トップデザイナーの山本耀司さんと、若手画家の朝倉優佳さんによる作品約180点が展開されています。
タイトル「画と機」の「画」は絵画、「機」は「はずみ」「機会」「機織(服)」の意味。「ガキ」と読めることから、“世間が子供へ向ける目への反抗や抵抗としての表現”など、いろいろな解釈ができるそうです。
山本耀司さんと朝倉優佳さん
山本耀司さんは、すでに40年以上もファッション界の第一線で活躍されているトップデザイナーです。慶応義塾大学と文化服装学院を卒業後、ブランドを設立。毎年海外のコレクションで発表するほか、オペラや映画の衣装も制作するなど、幅広い分野で活動されています。
朝倉優佳さんは、女子美術大学・大学院に在籍中の現役大学院生。大型の絵画作品やライブ・ペインティングなども手掛け、2016年のヨウジヤマモト春夏メンズコレクションより作品が採用されています。ヨウジヤマモトの服に直接大胆なペイントをするなど話題を呼びました。
空間すべてが超クール!
本展は、まず会場の入り口から不思議な雰囲気が漂っています。
なかに入ると、薄暗い空間に彫刻や絵画が並び、スタイリッシュな照明が当てられています。さらに音響の演出も加わり、展示室全体がまるで大きな作品のよう。
展示されている作品は、山本さんと朝倉さんが各自で制作したものもあれば、共同作業で完成させた絵画もあります。
ちなみに、展示には、作品タイトルや作者名、解説は掲示されていません。入り口で配布されるマップを見れば作者名を確認できますが、あえてマップを見ずにどちらの作品か予想する、という楽しみ方もオススメです。
アートがファッションに!
また、会場では、絵画がヨウジヤマモトのコレクションに使用されている実例も見ることができます。例えば、朝倉さんが描いた美しい抽象画は、どんなふうに変身するのでしょう?
山本さんの手にかかると、斬新すぎるスーツになりました!
遊び心もいっぱい
本展では、ところどころに遊び心のある展示が紛れ込んでいます。そのひとつが、非常口のところ。よく見ると、非常口サインの両脇に、面白いサインが並んでいます。
展示室内に流れている音響もユニーク。人の声や犬の鳴き声、くしゃみの音など街のノイズが聞こえてきて、そのなかには山本さんの声も混ざっているそうです。
ほかにも、おふたりが制作されたクールなアートがいっぱい!
感性を刺激される展覧会、ぜひ体感してみてください!
Information
会期:~ 3月12日(日)※休館日は月曜日、2月12日
時間:11:00 ~ 19:00(金・土曜日は20:00まで) ※入館は30分前まで
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
料金:一般 1,200円/大学生・高校生 800円/中学生以下無料