【脱ぎたくなる!?】ミラクルなヌードがいっぱい♪『ライアン・マッギンレー BODY LOUD!』展
日本初の大規模個展『ライアン・マッギンレー BODY LOUD!』
【女子的アートナビ】vol.23
東京・初台にある東京オペラシティ アートギャラリーで『ライアン・マッギンレー BODY LOUD!』展が開かれています。本展では、今アメリカでもっとも注目されている写真家、ライアン・マッギンレーの初期から最新作までの52点を紹介。作家自身がセレクトした写真を通して、約15年の活動をダイジェスト版で見られる展覧会です。
いきなり、ヌードです
会場に入ってすぐの場所に展示されているのが、この3点。いずれも2002年のもので、当時のユースカルチャーを収めた貴重な作品です。
ライアン・マッギンレーは1977年、アメリカのニュージャージ州生まれ。2000年にパーソンズ・スクール・オブ・デザインを卒業後、上記の写真で注目され、2003年にはホイットニー美術館にて最年少で個展を開きました。
彼の作品に登場するのは、プロのモデルではなく友人や身近な人たち。例えば、真ん中の写真《Dash》の被写体、ダッシュ・スノウはマッギンレーにとって盟友ともいえる存在。人気アーティストでもあったダッシュの魅惑的な表情にドキッとします。
オススメの一枚はコチラ!
本展のオススメは《YEARBOOK》。日本語に訳すと「年鑑、卒業アルバム」という意味になるこの作品は、500枚ものポートレートで構成され、男も女もみんなヌード。しかも、長さが30メートルもある展示室の壁面いっぱいに展示されているので、かなり迫力あります。
モデルはニューヨークでスカウトされた人たち。素人なのに、みんなステキな表情をしています。色もキレイだと思いませんか? 人物の背景がカラフルだったりモノクロだったりとさまざまで、絶妙なバランスで写真が配置されています。
脱いでみたくなるかも?!
マッギンレーは自分が好きな映画や絵画などのヴィジュアルを集めた「インスピレーションブック」をモデルに見せ、イメージを共有してから撮影をはじめます。
素っ裸になり最初は緊張していた人たちも、大自然の中でだんだん解放的になり、野生に戻ったように生き生きと動き回ります。その自由になった瞬間をとらえた写真はまるで映画のワンシーンのよう。自分も裸になって自然に抱かれてみたい! と思ってしまうほど、人間の本能が刺激されます。
屋外で撮られた作品は、自然光を使ったように見えますが、実際は人工的に照明をあて、光の入れ方を計算しているとのこと。モデルとイメージを共有したり、照明を工夫したりと準備をしっかり整えたうえで、現場で起こるハプニングや決定的瞬間を撮影しているそうです。
最初はヌードに気をとられてしまいますが、見ているうちにモデルの表情や神秘的な雰囲気に引きつけられ、いつのまにかマッギンレーの不思議な世界にハマりこんでしまいます。
ヌードだけでなく、動物を撮った〈アニマルズ〉シリーズや、ミュージシャン「モリッシー」の北米ツアーに同行してファンの顔を写した〈モリッシー〉シリーズなども展示。
マッギンレーの魅力がギュッとつまった展覧会は、きっと女子の感性にも合うはず。ぜひ会場で、ご覧ください!
Information
会期:~ 7月10日(日)※休館日は月曜日
時間:11:00 ~ 19:00(金・土曜日は20:00まで)※入場は閉館の30分前まで
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
料金:一般 1,200円/大学生・高校生 800円/中学生以下無料