腸タイプを調べて太る原因をチェック! でっぱり腸? ねじれ腸? それとも…

2016.11.21
腸が正常なポジションからずれていたとしたら、代謝や排せつに影響が出て太りだし、体のラインが崩れていく原因になってしまうんです…。

「腸の働きが悪くなる原因のひとつに、その“位置”が関係しています。本来あるべき場所よりも前に出ていたり、下垂したりしていると蠕動(ぜんどう)運動がスムーズにできないなどの不調をきたし、代謝の低下から太りやすくなったり、ぽっちゃり体型の元凶になってしまうのです」

と話してくれたのは、鍼灸師・石垣英俊さん。そんな腸の位置を良くも悪くも決定づけているのが“骨盤”。

「腸は骨盤の中に収まっている骨盤内臓器です。そのため、骨盤の位置が左右ズレていたら腸もねじれるなど、ダイレクトに影響を受けてしまいます。骨盤を本来の正しい位置に保てれば、自ずと腸もスムーズに働けるポジションへ」

まずは、あなたのゆがみタイプを判定! 各、腸タイプのチェック項目を確認し、当てはまる箇所が多いのがあなたの腸タイプ。ただ4つ以上の項目が当てはまるタイプが複数あれば、複合型の可能性あり。当てはまるものすべてを自分の腸タイプと考えましょう。すべて4個以下の人は腸の影響が少ない人です。

力を抜いてラクな状態で座った時に、膝がパカッと左右に開いてしまう。これは内ももの筋力が低下し、骨盤が開いている可能性あり。
力を抜いてラクな状態で座った時に、膝がパカッと左右に開いてしまう。これは内ももの筋力が低下し、骨盤が開いている可能性あり。トップス¥7,500 パンツ¥12,000(共にスリア/スリア銀座店TEL:03・6226・5200)

でっぱり腸

  • 脚が太い。
  • いわゆるでっちり。
  • ヒールを履くと腰が痛くなる。
  • うつ伏せで本を読んだりテレビを見ると腰が痛くなる。
  • お腹が全体的に突き出している。
  • 通常は快便だが、ときどき急にお腹が痛くなって下痢をすることもある。
  • 壁を背にして立った時、腰の部分に握りこぶしが1個以上入る。

→このタイプの太り方は…下半身太り。「急な下痢は、腸の働きが過敏になっている。さらにお腹が前に突き出た姿勢は、腰に負担がかかりやすく、そこから脚につながる神経を刺激。それが原因で下半身の筋肉が硬くなりやすく、血流が悪化し、下半身太りに」。

ちぢこまり腸

  • 猫背だ。
  • 呼吸が浅い。
  • 二の腕が太い。
  • 疲れやすい。
  • 内気な傾向がある。
  • 残便感がある。
  • 便が硬く、コロコロした便のこともある。
  • 壁を背にして立った時、腰の部分に親指を曲げた手のひらの厚さが入らない。後頭部が壁につかない。

→このタイプの太り方は…下腹ぽっこり。「ちぢこまり腸の人は、排便でいきむ時に使う腰まわりの筋肉、つまり体幹が弱いため便秘で下腹部だけぽっこりとなりやすい。また、体幹が弱いということは、下腹部に脂肪がたまりやすくなります。解消には体幹を鍛えること」。

さがり腸

  • 排尿時に途中で止めることができない。
  • 体重以上に太って見える。
  • 痔がある。
  • 生理痛がひどい。
  • 冷え性だ。
  • むくみがりだ。
  • 便秘症で、排便に時間がかかる。
  • 足を腰幅に開いて座った時に膝が開いてしまう。

→このタイプの太り方は…全身太り。「腸が下がっていると、消化吸収機能が低下し、代謝も悪くなるため、全体的に太りやすい。また、骨盤から脚にかけての筋力低下は、本来の体液循環を促すポンプ機能も活かせず、全身のむくみにつながります」。

ねじれ腸

  • 腰骨の位置が左右で違う。
  • 実際より筋肉質に見える。
  • 肩こりがひどい。
  • PMSがひどい。
  • ストレスを受けやすくイライラしやすい。
  • 脚を組む癖がある。
  • 便秘のあと下痢になりやすい。
  • 側屈をした時に左右で感覚や届く位置に差がある。

→このタイプの太り方は…かた太り。「腸の働きが常に悪い状態のままだと、さらにストレスをため込んでいることも。体の緊張は血流を悪くし筋肉をこわばらせてしまいます。このような老廃物がたまる悪循環は、筋肉質ではないのにがっしりしたかた太りの原因に」。

石垣英俊さん 鍼灸師、国際中医専門員。神楽坂ホリスティック・クーラ院長。近著は『背骨から自律神経を整える ねじるだけで体と心が変わっていく!』(清流出版)ほか。

トップス¥7,500 パンツ¥12,000(共にスリア/スリア銀座店TEL:03・6226・5200)

※『anan』2016年11月23日号より。 写真・小笠原真紀 スタイリスト・仮屋薗寛子 ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ)モデル・奥間 唯 文・保手濱奈美

(by anan編集部)