醤油、ドレッシングはNG! 「塩抜き生活」でむくみをしっかり予防!

2017.6.12
二の腕や背中と並んで、夏になると気になりだす部位といえば、太もも。モデルのような美脚になるには手間と時間がかかるけれど、短時間でサイズダウンを狙うなら、“むくみ”を解消するしかない! “なぜ、脚がむくむのか”という根本原因から、むくみをおさえる“塩抜き生活”まで、専門家にお話を伺いました。
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太ももがむくむ原因は、細胞間にたまった“体液”。

まず知っておくべきは、“なぜ、脚がむくむのか”という根本原因。そのメカニズムを知るため、専門家に話を伺うことに。

「むくみは医学的には“浮腫”といわれ、細胞が毛細血管と体液のやりとりをする中で、何らかのバランスが崩れることにより、細胞間に体液が増加している状態を指します。体液は水分ですので、重力の影響からどうしても下半身にむくみが出やすい、といえるでしょう。ただ病的な原因でない限り、1~2日で解消することも可能です」(慶應義塾大学医学部血液浄化・透析センター・林松彦さん)

「血液中の塩分濃度が高くなると、それを薄めようと血管が必要以上に水を取り込んでしまい、体重増加やむくみの原因になります。体の中の余分な水分をきちんと排出し、むくみを抑えるためには、できるだけ塩分を抑えた食事をすることをおすすめします」(野菜料理家・庄司いずみさん)

そこで、庄司さんが提案するのが、週末だけの“塩抜き生活”(※)。

「塩をいっさい使わない代わりに、味付けには酢やレモン汁などの酸味を活用したり、にんにくやゴマなどの食材で味に変化をつけると、おいしくいただけますよ」

「塩抜き生活」の5つの約束。

  • 食塩、醤油、味噌、ドレッシングなど塩分入り調味料は使わない。
  • 塩を含む、パンやうどんは要注意。白米とパスタはOK。
  • カリウム豊富な野菜と果物を意識して食べる。
  • 甘いもの、オイル類は、一切我慢しなくてOK。
  • 制限時間は2日間。水分補給はしっかりと。
  • とことん簡単派向け食材に、塩分なし調味料+ちょい足し薬味をプラスするだけ!

    【食材】
    アボカド、トマト、豆腐、豆類、バナナ、キャベツなど

    【塩分なし調味料】
    お酢、レモン汁、トマトペースト、ごま油、オリーブオイル、ハチミツ

    【ちょい足し薬味】
    ねぎ、にんにく、ミョウガ、生姜、焼き海苔、すりごま、鰹節

    林 松彦さん 「慶應義塾大学医学部血液浄化・透析センター、総合診療教育センター」教授・センター長。医学博士。専門領域は慢性腎臓病や透析医学、血液浄化療法などの腎臓内科。著書に『腎臓病を外来で診る』(診断と治療社)。

    庄司いずみさん 野菜料理家。『週末だけ塩抜きダイエット』(主婦の友社)の著者。新刊『野菜のごちそう』(イカロス出版)が好評発売中。

    ※塩抜き生活は最大3日間を限度としてください

    ※『anan』2017年6月13日号より。写真・内山めぐみ イラスト・山中玲奈 文・瀬尾麻美

    (by anan編集部)

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