『SR サイタマノラッパー』が深夜ドラマに! 入江悠「奇跡ですよね(笑)」
監督の入江 悠さんにお話しを伺いました。
「テレ東さんの深夜枠って攻めてるイメージがありますが、なかでもこの企画は異例じゃないでしょうか。全国的にはまだまだ知名度の低いオリジナルキャストでやろうと言ってくださって…。奇跡ですよね(笑)」
アマチュアヒップホップグループ『SHO‐GUNG』のメンバーとしてメインを張るのは、駒木根隆介さん、水澤紳吾さん、奥野瑛太さんの3人。入江監督の大学の先輩・後輩で、「ヒマそうにしていた役者の卵の中から、キャラクターのよさで選んだ」そうだけど、そんな彼らが今となっては、もうこの3人しかあり得ないというほどハマり役に。ドラマでは、皆川猿時さんなど新キャストも加わり、珍道中を繰り広げる。
「映画の1作目では20代半ばの設定だった彼らも、今作では30歳オーバー。運よく川崎クラブチッタで行われるライブに出演するチャンスを得ますが、これを最後のステージにしようと決意します。もともとこの作品は、僕が映画に対してぶつかっていた壁を、ヒップホップに託して描いたもの。今作でも好きなことをやり続けることの難しさや重み、そして年齢との闘いを、自分の状況も含めてリアルに投影できたらいいなと思っています」
コミカルな展開ながら、こうした根源的な人生の苦悩にスポットが当てられている点も、この作品の共感できるポイントといえる。また、やはり見どころとなるのが、毎回登場するラップシーン。
「この作品では、ラップを相手へのメッセージとして使っています。日本人って思いを口にするのが苦手ですが、ラップに乗せると案外言えたり、相手に伝わりやすかったりもするので。それに今回、3人が東北を旅するということで、『奥の細道』ならぬ、『マイクの細道』とサブタイトルをつけているんですけど、ダジャレとか言葉遊びの延長でできるラップは、俳句にもつながるところがあると思っていて。そういう意味では日本人にもなじみやすく、ラップに親しみのない人でも、楽しんでもらえるんじゃないかと思います」
主題歌は、映画を絶賛していたラッパーで映画評論家の宇多丸さんが所属するライムスターが担当。クラブチッタのライブシーンでは、こうした錚々たるアーティストとの競演も予定。ダメで不器用で、でも愛すべき3人の雄姿を見守って!
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