女性の憧れ“アルファウーマン” 坂上忍「トイレに貼っておけ」

2016.11.21
「あなたがいいならそれでいいけど」は、坂上忍さんと土田晃之さんが毎週異なるテーマに小気味よく回答する『anan』人気連載。

今回のテーマは「アルファウーマン」。仕事とプライベートを楽しみながら両立させ、社会的成功も、恋愛や幸せも手にした女性像としてアメリカで話題。いつも自然体、目標を掲げて前に進むなど人間力を高めることがモットー。そんな「アルファウーマン」に対する、坂上忍さんのご意見は?

「理想が高すぎるのも現実的じゃない気が…」と話す坂上さん。
「理想が高すぎるのも現実的じゃない気が…」と話す坂上さん。

仕事にプライベートにと、両方が成功している人なんて、女性にとっても目指すところではあるんだろうけど、非の打ち所がなさすぎて…。仕事の面ではアリでしょうけど、付き合う相手としては、かわいくはないかな~(笑)。

現実的にこんな人間になろうなんて、ちょっと理想が高すぎませんかね。そもそも、女子力だの、人間力だのなんて、あいまいなものですからね。誰もが日々精進したいと思いながら生きているわけでしょ。それでも、ダメな部分が、ふと出てしまう…、それが人間っぽさでもあると思うんですよ。たとえば僕の場合、家の中がきれいじゃないと気がすまない性質(たち)だけど、犬を飼い、たばこを吸っている。相反することって疲れるけど、アンバランスでいる方が、人間くさい感じがしませんか?

崇高な生き方を目指すのはかっこいいですけど、それ以外を認めないのは窮屈すぎて、早死にしちゃいそう。

アルファウーマン的女性像は、自分にとっての“訓示”程度にしておき、トイレに貼っておくくらいが、肩の力も抜けるんじゃないでしょうか。

さかがみ・しのぶ 俳優。『バイキング』(フジ月~金曜)メインMC。『ダウンタウンなう』『あのニュースで得する人損する人』『有吉ゼミ』レギュラーほか、出演番組多数。

※『anan』2016年11月23日号より。イラスト・3rdeye 文・神保亜紀子

(by anan編集部)