運動不足のアラサー女子に♪ 体力&メンタル力も測れる『アスリート展』
『アスリート展』とは?
【女子的アートナビ】vol. 59
『アスリート展』は、デザインのプロ集団が中心となって企画した展覧会。アスリートの体や心の動きをデザインの視点で解剖し、写真や映像、体感型の作品にして紹介しています。
先日行われたプレスプレビューでは、本展ディレクターのひとりで、トップアスリートの為末大さんが登壇。為末さんによると、「階段を上ったりグラスを持ち上げたりという無意識にやっている行為も、アスリートとつながりがある」とのこと。この展示で「自分たちのなかにあるアスリート性に気づくことができる」と語っていました。
世界記録を体感!
それでは、実際に展示室に入ってみます。ギャラリー1で見られるのが《驚異の部屋》(アニメーション:高橋啓治郎、人体造形:菊地絢女)。ここでは、走り幅跳びや棒高跳びなど、本物のアスリートがする動きをもとに作成した実寸大の映像が壁面いっぱいに映し出されます。
映像に合わせ、「タッタッタッ」と走っている音までも聞こえてきます。まるで、すぐそばで競技を見ているような臨場感があり、迫力満点。特に、今までテレビでしか見たことがなかった棒高跳びのシーンには鳥肌が立ちました!
コントロールできてる?
次は、体感型の作品が並ぶギャラリー2へ。
為末さんがチャレンジしようとしているのが、《グレーディング・コントロール》(時里充、劉巧眞)。手で綱を持ち、目の前にある吊り秤を見ながら、ディスプレイに表示される重さと、吊り秤の示す重さが同じになるよう調節しながら綱引きします。
加減が難しそうですが、さすがトップアスリートの為末さん、フォームも決まっていてコントロールも完璧でした!
こちらは、《タイミング・コントロール》(時里充、劉巧眞)。ディスプレイの前に立つと、大縄跳びの縄を回すような映像がはじまるので、タイミングを合わせてジャンプ!
飛んだ回数がディスプレイの上に表示され、自分のコントロール力を試せます。ちなみに、運動神経ゼロの私がチャレンジしたところ、タイミングが全然合わず、まさかの0回。子供のころ、大縄跳びで大ひんしゅくを買っていた苦い記憶を思い出しました。
プレッシャーに勝てる?
アスリートのみなさんは、身体能力だけでなくメンタル面も鍛えていますよね。いったいどのくらいメンタルが強いのか、それを測れるのがこちらの作品《タイムプレッシャー》(imaginative inc.)。
またまた為末さんがチャレンジ。白い球をスプーンですくい、穴の中に入れていきます。大勢のプレス関係者が取り囲み、カメラを構えているという環境でしたが、さすがメンタルも鍛えられているアスリート。まったく動じていません。トークを交えながら、余裕の笑顔でクリアされていました。
展示風景も美しい!
本展はデザインの専門家たちが関わっているので、展示の美しさも見どころのひとつ。
シンプルなスポーツの道具も、まるで現代アートのように見えます。スタイリッシュで、整然としていて、見ていてとても気持ちがよかったです。本会場では、ぜひ展示風景も堪能してみてください!
そして展示を見終わったら、ショップコーナーへ。おしゃれなデザインのオリジナルTシャツ(税別3,000円)やドリンクボトル(税別800円)など展覧会限定グッズも揃っています。ジムやヨガ、マラソンのときに身につけていると、注目されるかも~♪
アスリートをあらゆる角度から見て知って楽しむことができる展覧会、ぜひぜひ足を運んでみてくださいね!
Information
会期:~6月4日(日) ※休館日は火曜日(5月2日は特別開館)
時間:10:00 ~ 19:00 ※入場は30分前まで
会場:21_21 DESIGN SIGHT(東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン)
料金:一般 1,100円/大学生 800円/高校生 500円/中学生以下無料