【流行の落とし穴】似合うふんわりスカートはココで見極めて!|スタイリストの体型カバーテクニック術 ♯31
【スタイリストの体型カバーテクニック術】vol. 31
骨盤が広い女性はハイウエストタックプリーツを
ふんわりスカートが太って見えるのには、ウエストの切り替えとギャザーのボリュームによるものが影響しています。本来はスカートというのはおへその下の位置、丹田という下腹部に当たる部分で履くものです。下腹部からお尻にかけてふっくら見える位置にギャザーがたっぷりなスカートを履くと余計に太って見えてしまう原因を作ります。
まず、この太って見えるのを避けるためにスカートは基本的にハイウエストを選びましょう。ハイウエストは通常の位置よりも高い位置で履くものです。アイテムにもよりますが、ちょうどおへそ辺りの位置で履くスカートやパンツはほとんどハイウエストアイテムといって良いでしょう。
ハイウエストにすることで細いくびれを強調し、ふっくらとボリュームのある骨盤やお尻をキレイにカバーしてくれます。また可能であれば生地は柔らかいものよりも、ぴしっとハリのある素材を選び、ギャザーではなくタックプリーツというものを選ぶことでスッキリとした下半身を実現できます。
155cm以下はフィッシュテールで軽やかさを
身長が低い方がボリュームのあるスカートを選ぶ際に気をつけなくてはいけないのがコーディネートの重心が下になってしまうことです。本来、身長の低い方はボトムはコンパクトなアイテムを着用し、かわりにトップスにボリュームを出すことで低身長を感じさせないバランスの取れたコーディネートが実現できます。
つまり、たっぷりした生地感が魅力のボリュームスカートとは本来相性が悪いのです。ただし、丈感に気をつければ低身長さんでもボリュームスカートは履けます。出来れば先ほどの骨盤広めさんと同じようなハイウエストのスカートを選び、スカート丈は膝が少し見える程度のものがベスト!
膝下のギャザースカートを選ぶ際は、前丈が短く、後ろ丈が長いフィッシュテールデザインというものを選ぶと良いでしょう。
トップスはコンパクト・シンプルに
かわいいアイテムが主流の今、大人の女性でも甘いデザインを楽しめるので元々フェミニンなアイテムがお好きな方には嬉しい流行ですよね。しかし、大人の女性にはかわいさだけではなく “洗練さ” も兼ね備えていないと似合うコーディネートにならないというのが難点…。
そのため、ふんわりスカート以外のアイテムは基本的にコンパクトなシルエットであり、シンプルなデザインを選ぶことを鉄則と考えると良いでしょう。オフショルトップスに甘いスカートの組み合わせはとてもかわいいですが、アラサーにはトゥーマッチとして封印しましょう。
ピッタリと体にフィットしたサマーニットやシンプルなTシャツでまとめることで、ふんわりスカートがより際立つ存在に。
ふんわりスカートは試着必須
トレンドアイテムに限らず、どんなファッションにおいても試着は必ず必要なのですが、特にふんわりスカートにおいてはサイズ感と客観的に見たシルエットで大きく印象が変わります。丈が長過ぎると野暮ったく見えるし、かといって短いとイタいアラサーっぽく見えてしまう。
ここに加えてギャザーの具合が太って見えてしまったり、素材によってはだらしなく感じてしまうこともあります。いかにご自身の体にマッチするアイテムを見つけるかはシルエット・素材・丈を理解することにあるので、気になったアイテムは試着して見比べていきましょう。
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(C)Pilin_Petunyia/Gettyimages