会社を辞めて、こうなった。【第13話】 年齢コンプレックスの苦しみ。

2015.4.16 — Page 3/3

私は私の友達でいられる?

ゴールデンゲートパークの湖。このカモメ氏は人の気持ちがわかるのか、寂しいときは近寄ってきてくれます。
ゴールデンゲートパークの湖。このカモメ氏は人の気持ちがわかるのか、寂しいときは近寄ってきてくれます。

その後トッド・ラングレンの『Can We Still Be Friends』の歌詞が聞き取れ、考えさせられたんです。私は私の友達でいられるのだろうか、どんな私でも受け入れられるのか、傷ついた時間を無駄にせずに、と。それはある意味私にとって、英語の勉強以上にとても難しいレッスンです。なぜなら今まで怒りや劣等感を感じたり、悲しかったり、寂しかったりと、ネガティブな感情がわいたらその気持ちをなるべく見ないようにしてきたんです。立ち止まっちゃいけないと思ってきたし、認めて傷つくのも怖かったから。

でもそうすると意外なところでどのみち爆発しちゃったりするんですよね。

例えば今の私。20年も経って、高校生のときにやってみたかったアメリカ留学をしているわけですから。今はまだどうやったらこの年齢に対するコンプレックスが手放せるのかわかりません。いまだに図書館で絵本を借りるのは勇気がいりますから。でも、いつか必ず克服したいと思います。

SEE YOU!

オシャレ和食店にて。なぞの日本語使いがキッチュです。
オシャレ和食店にて。なぞの日本語使いがキッチュです。

 

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PROFILE
土居彩
編集者、ライター。14年間勤務したマガジンハウスを退職し、’14年12月よりサンフランシスコに移住。趣味は、ヨガとジョギング。ラム酒をこよなく愛する。目標は幸福心理学を学んで、英語と日本語の両方で原稿が書けるようになること。