会社を辞めて、こうなった。【第13話】 年齢コンプレックスの苦しみ。

2015.4.16 — Page 2/3

子どもも産まずに何してるの!

ヒッピーや古着好きな若者に人気のヘイトアシュビー。たまにヒッピーによるシャボン玉のサプライズが!
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彼女に年齢を尋ねられたので「37歳です」と答えると、「え? あなた、英語わかっているの!?」とびっくりされました(だいたいこちらでは、一回り下に見えるみたいです)。そこで「はい、何を言ったのかわかっていますよ」と答えると、指をつかって「3はコレで、7はコレよ」と説明されます。軽くうなずくと、「あなた37歳にもなって、何やっているの! 子どもも産まずに!」と叱咤。「あなたと一緒にアメリカの公民を勉強しています」とニッコリ笑って答えると、呆れ顔に。

これには傷つきました。でも、彼女の意見は否定できない一般論です。37歳にもなって高校生に混じってアメリカの公民の勉強をしているなんて、社会人として何の役にもたっていないと思われるのは当然。ここは認めなければなりません。そうじゃないと次のステージには決して進めないから。

さらに追い打ちをかけたのは、今通っている語学学校での出来事。何年生まれかという話になり、「I was born in 1977」(1977年生まれです)と答えると、一同フリーズ。語学学校のクラスメイトは18歳から20代前半なので「ママのほうが近いよ〜」とでも思ったのでしょうか。生意気なティーンが「I was born in 1996!」と反撃してきました。今まで「Aya!」と話しかけてきたクラスメイトもなんだかぎこちない…。「大学卒業して14年間働いてきたからこの歳なんだよ。こっちで勉強するにはお金が必要だったんだよ。みんなと違って自分のお金で勉強しているんだよ」と胸を張っていればよいのでしょうが、「確かに彼女たちより一回り以上も歳上なのに英語もロクに話せないなんて…」と思うと劣等感のほうが先立ちます。

あまりに辛くて日本の友達にアドバイスを求めたら、「自分の感情を素直に感じて。彩が彩の感情の味方で、友達でいてあげたらいい」と言ってくれました。

その後トッド・ラングレンの『Can We Still Be Friends』の歌詞が聞き取れ、考えさせられたんです。

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