会社を辞めて、こうなった。【第11話】 秘密のヒッピータウン、ボリナスへ。

2015.3.25 — Page 2/3

ヒッピーの聖地、ボリナス!

ボリナスのビーチ。朝はとても神々しかったです。
ボリナスのビーチ。朝はとても神々しかったです。

さてボリナスとは作家リチャード ブローティガンを始め、アーティストに愛されてきた街。道中、標識はありませんでしたが小さなキノコの像を発見しました(笑)。他のメンバーとの待ち合わせ場所は、ボリナスのダウンタウン(と言っても小さなバーやカフェが4軒ほどあるぐらい)。バーの前で“Irish Surfer”(アイルランド人サーファー)と書かれた緑色のTシャツ(緑色はアイルランドのシンボルカラー)を着た70歳ぐらいのおじいさんがスケボーしているのを見て、思わず感動(夜の8時。すでに真っ暗な中で、です)。そうです、私が見たかったサンフランシスコはこれなのです!(厳密に言うとボリナスは、サンフランシスコじゃないけど)。

その後みんなで真っ暗な森を30分ほど歩き、なんだか良く見えないけどかなり急なことは確実な崖を滑り、到着した場所はプライベートビーチ! 

初めての野宿 at the beach!

オーガニックソーセージのベーコン巻き。「MISSION(サンフランシスコのトレンドスポット)のレストランで20ドルで売れる!」と絶賛し合った味でした。
オーガニックソーセージのベーコン巻き。「MISSION(サンフランシスコのトレンドスポット)のレストランで20ドルで出せる!」と絶賛し合った味。

火をおこして焚き火をし、ソーセージにハムを巻いたものをワイルドに焼いたり、オレンジとバナナをウィスキーでフランベし、チョコレートを投げ込んだ謎のデザートを食べ、最後は浜辺で野宿! 初体験の連続です。

食後に「見てみて!」と砂浜を足で擦る参加者のひとり。彼の足元にはチカチカと星のような光が!「Bioluminescence(生物発光、ホタルなど)だよ」と言われ、「あぁそれ、TOEFLの読解問題で出てきた単語だ。やっと覚えられた!」と思いました(ちなみに皆さん、こんなややこしい単語を出す読解ってひどすぎると思いませんか?笑)。やっぱり子供の頃のようにその言葉が何を表すのかを実際に目で見て体験すると、頭の中に入ってくるものなんですね。勉強はもちろん大切だけど、ただ机に向かっているだけでは語学って身につかないんなんだなぁ…(特に私の場合は)。

あまりに感激して「すごい!」「すごい!」と日本語で連発していたら、「すごいって?」と聞かれて、「awesomeっていう意味だよ」と言ったらみんなアッサリ「すごい」を習得。はやっ。生物発光に感激するのもつかの間、「やっぱり私ってバカなんじゃないのだろうか…」とネガティブに転じたのでした。

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