会社を辞めて、こうなった。【第9話】 英語が、わからない。

2015.3.12 — Page 1/3
前回は、しつこいストーカーにうんざりしていた彼女ですが、今の敵は、それだけではありませんでした。もっと大きな壁にぶつかってしまったようです。

長年勤めた出版社を辞めて、なんの保証もないまま単身アメリカに乗り込んだ女性が悩みながら一歩一歩前進して、異国の地で繰り広げる新鮮な毎日を赤裸々にレポートします。

 

【第9話】英語が、わからない。

さて、2か月半が経ちました。

オーナーやハウスメイトにも恵まれ、新しい部屋での生活にも慣れてきました。そう、ようやく勉強に取り掛かる環境が整ってきたのです。そしてはたと気がついたわけです。英語という壁は、なんと高いのでしょう(今さら!)。

鉛筆と筆箱代わりのジップロック。鉛筆の素晴らしさを再発見。
鉛筆と筆箱代わりのジップロック。鉛筆の素晴らしさを再発見。

今の私はボルダリングでいうところの足を引っ掛ける場所もわからず、「う〜む、高いなぁ」と圧倒されてただ山を見上げているような感じです。

そしてぶち当たっているのは、“的確な言葉選び”という壁。

言葉というのは文脈とセットになっているので、間違ったコンビネーションで使うとなんだかちょっとヘン、さらには全く通じないということになってしまうようです。

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