犬山紙子の夜更けの女子トーーーク vol.9タンスに収まらない洋服

2014.7.11
女も32年やってると、タンスと洋服の格闘を幾度となく繰り返しているわけですが、皆さんはいかがでしょうか。毎シーズン、新しくて自己顕示欲も満たしてくれるかわいい洋服たちの誘惑を振り払えるほど人間できておりません。で、欲に流されてたどり着いた先は“さほどオシャレじゃない自分”…。服を買う時は「私、超オシャレ~」って思うも、結局オシャレのキモはアイテムよりも本人のセンスですもんね。これぞ服の威を借る狐かな。何度出先で「今日の私イケてない…」と急に思い立ってはテンションが落ちで「マジ家に帰りたい…」と思ったことか。

”夜更けの女子トーク”に登場するのは、職業や価値観もそれぞれ違う、個性豊かな4人のアラサー女子たち。仕事にも一段落がついた夜更け、4人がグループLINEで本音炸裂の女子トークを繰り広げます。

テーマ:タンスに収まらない洋服

犬山さん連載9

 女も32年やってると、タンスと洋服の格闘を幾度となく繰り返しているわけですが、皆さんはいかがでしょうか。「白シャツにデニム、それにアンティークアクセサリーが私の制服」だなんて言ってみたいけど(いや、そんな事わざわざ言う奴いけすかないか)、毎シーズン、新しくて自己顕示欲も満たしてくれるかわいい洋服たちの誘惑を振り払えるほど人間できておりません。(そしてゲットしたアイテムはさりげなくインスタグラムでアピール!)

で、欲に流されてたどり着いた先は“さほどオシャレじゃない自分”…。服を買う時は「私、超オシャレ~」って思うも、結局オシャレのキモはアイテムよりも本人のセンスですもんね。これぞ服の威を借る狐かな。何度出先で「今日の私イケてない…」と急に思い立ってはテンションが落ちで「マジ家に帰りたい…」と思ったことか。

そのくせ店員さんが「これ、芸能人の○○ちゃんも持ってるんですよぉ~」みたいな接客をしてくると「誰それが持ってるから買う女だと思うなよ! 舐めんじゃねえよ」って腹立つんですよ。何のプライドなんだか…。あ、でも海外オシャレセレブの名前出されたら「マジっすか!」って目をキラキラさせて買っちゃう自信がある!!! 

結局その程度の犬山でございますが、オシャレでいるより、洋服との付き合い方を楽しんでるかどうかのほうが大事かも、ともちょっと思ったりして。ちょっとくらいダサくたって、洋服が好きで楽しかったらそれはそれでいいのかも。いや、やっぱオシャレになりたいわ…。

(vol.20までは、anan#1880-18879に掲載されたバックナンバーをもとに再編集しています)


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PROFILE
1981年生まれのイラストエッセイスト。美女達のトホホネタをまとめたエッセイ「負け美女」(マガジンハウス刊)、峰なゆかとの対談本「邪道モテ!」(宝島社刊)をはじめ「街コンのホントのところ」(新人物往来社刊)、「嫌われ女子50」(ベストセラーズ)、「高学歴男はなぜモテないのか」 (扶桑社新書)などが好評発売中。TBS「内村とザワつく夜」レギュラーなど、テレビやラジオなどでも活躍。最新刊は瀧波ユカリとの共著「女は笑顔で殴りあう〜マウンティング女子の実態〜」(筑摩書房)