【洗脳を解くには 】まるで私は悪い男にひっかかったバカ女

文・小阪有花 — 2016.11.23
“彼女” から離れることを決意した筆者・小阪だったが、なかなか決別できないもどかしさを抱えていた。そんなとき、記憶に蓋をしていた “彼女” の正体が再び明るみに出て……。

【グラドルから保育園へ】vol. 32

離れたいけど、離れられないわたしがいた

私が彼女のもとから離れるためには、いま自分に必要なものを見つけなくてはならなかった。離れたい気持ちは日に日に強まっていたが、彼女を中心にまわる生活を約2年程続けてしまった結果、彼女がいなくなったときの私はどう生きたらいいのかわからなくなってしまっていた。

あのころの私をひと言でいえば、悪い男にひっかかってしまったバカな女。ボロボロにされても、甘い蜜を与えられると吸い寄せられてしまう、中毒者のようになってしまっていた。だからこそ、見つけなくてはならない。私が必要なものは、彼女ではなく何なのか?明確にしないと、私はまた同じことを繰り返してしまう。恐怖心はどんどん膨らむばかりだった。

またしても彼女は卑劣なことを繰り返す

そんなとき、彼女の友人の女の子が驚くべきことを口にした。彼女にしか話してないことが、なぜか外部に漏れていて、あろうことか、週刊誌に載ってしまったということだった。「なぜこのことが週刊誌に?」。慌てふためき、傷つく女性を目の前にした私は、どこかでみたことがある姿だなと感じ、とても他人事には思えず、震える気持ちで見ていた。そして、思い出す。そもそも、なぜこんな大事なことを、忘れていたのだろうか?目の前にいる女性は、昔の私の姿だ。

私も、彼女の手によって、大切な人との関係を週刊誌に売られ、壊されたんだ。彼女はずっと変わっていない。優しいふりして近づいて、親身になって話を聞きだし、その情報を週刊誌に売ってしまうような女だったのだ。私は傷つきすぎて、見たくない、信じたくない真実に蓋をし、完全に記憶から消してしまっていたのだ。彼女が私にしてきたことを思い出し、いまだにこんな卑劣なことを繰り返していたなんて。私は、少しだが、目を覚ました。理由なんてなくていい。とにかくあの女から離れなくてはならないと。


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こさか ゆか/保育園プロデューサー
ただいま長年の夢だった絵本作家になるため、クラウドファンディング(12月28日まで)に挑戦中です。テーマは「子どもの心に寄り添える絵本を作りたい」。ご支援よろしくお願いいたします。 https://faavo.jp/tokyo23/project/3316 リバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。