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【うつ病から脱出!】世界を変えるのは、間違いなく子どもたちだ

文・小阪有花 — 2016.9.14
保育園でバイトを始めた筆者・小阪。保育士たちの反応は決して良くなかったが、子どもたちの笑顔と温もりに救われて……。

【グラドルから保育園へ】vol. 22

わたしは保育士にとって不愉快な存在

現在の保育園事情がなんとなく見えてきた気がした。でも、自分がこれに気づいたところで、どうにかできるものでもなかった。このころの私はまだバイトだし、発言権なんて全くない。なんなら、わたしの存在は保育士にとって不愉快な存在だった。

私は、芸能をしていたことがバレて、以前働いていた保育園をクビになってしまった。そして、探しに探してやっと見つけた次の保育園は、私の経歴にとても寛大ではあったが同時に厳しい場所でもあった。

園長先生は、昔、芸能関係の仕事をしていたらしく、有る事無い事言われ苦労してきて辛かっただろうと、気持ちを察してくれた。私は、自分のことがバレてまた保育園に迷惑がかかることを怖れて、名前を変えて働かせてもらうことした。そこまでは良かったのだが、園長先生は温かく迎え入れてくれたものの、どうやらほかの人は、この対応が気に入らなかったらしい。

「ちょっと華やかな場所にいたからって何様?」と、まさにいじめの対象になってしまった。この頃は、芸能をしていた時代の話なんて、むしろ黒歴史としか感じていなかったのだが、まわりからしてみれば鼻にかかったのだろう。

受け入れ態勢は全くなかった。それでも、保育園でのアルバイトは楽しかった。保育スタッフからは良い顔はされず、嫌味もよく言われたが、正直、芸能引退後のバッシングに比べたら、女性の嫌味なんてそよ風みたいなもの。嫌な気持ちにもなったし傷ついたりもしたし、居心地の悪さがいつもあって泣けてくる毎日ではあったけれど、目標がなくただ生きているときに比べれば、全然大したことない。絶望に耐えるやり場のない苦しみに比べたら、まだましだった。

子どもの笑顔と温もりに涙が出そうになる

いつしか私は、死にたいと思わなくなっていた。それは、単純に、子どもたちが本当に可愛かったからだ。子どもたちは私によく笑ってくれた。当初は、私は生きているだけでまわりに迷惑をかける、そんなことを思って日々生活していたので、他人に嫌味を言われても仕方ないと思っていた。でも、子どもたちはそんなわたしの考えを吹き飛ばしてくれるくらい笑顔を見せてくれた。

私は、自分を生かす代わりに、他人と分かち合いたいという願望を捨てた。誰にも迷惑をかけず、生きる努力をし、なるべく目立たないように細々といよう。「どうか私に触れないで」との思いは、保育園でアルバイトしていたころもずっとあった。だけど、子どもたちは、そんな私に抱っこを求めてきて、私が抱っこをしてあげると、無邪気に喜んだ。

子どもの体温に涙が出そうになる。子どもを抱っこするといつも泣きそうになった。あたたかい温もりが、柔らかい肌が辛かった。眩しくて、どうしていいかわからなくて、でも、ただただ癒された。

このころの私は対人恐怖症になっていて、人の顔を見られず、会話が長く続かない。誰にも気づかれないように生活をしていたので、真正面からぶつかってくる子どもたちに最初はすごく驚いたけれど、その行動は私の疑心を取り除き、安心感へと変えていった。私は、子どもの心がもつ治癒効果によって、うつ病から少しづつ解放されていった。

このとき、私は心の底から「世界を変えるのは子どもたちだ」と本気で思った。


Information

https://mobile.twitter.com/kosaka_revival


こさか ゆか/保育園プロデューサー
リバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。