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【そこは閉鎖空間】わたしが保育園に違和感を覚えたわけ

文・小阪有花 — 2016.8.31
保育園巡りをしているうちに、園と子どもたちの現状が徐々に見えてきた筆者・小阪。彼女の心中に沸き起こった違和感とは……。

【グラドルから保育園へ】vol. 20

閉鎖された空間で子どもたちはルーティンをこなしている

保育園環境。それは、閉鎖された空間であること。そこで、子どもたちは毎日同じことを繰り返していた。

ざっくりいうと、7時半登園、9時朝の会、10時に公園、12時お昼ご飯、13時お昼寝、15時おやつ、16時帰りの会。それ以降は園内で自由遊びをしながら親の帰りを待つ。このスケジュールが悪いとは決して言わない。小さいうちは、同じことを何度も繰り返し、生活習慣を身につけさせる。毎日違うことをやる必要もないし、なにより、子どもたちは同じことを繰り返しするのが好きだ。繰り返し実践していき、覚えて、身につけていき、いつもと同じ事が出来た時、親や先生にほめられる瞬間が大好きだ。

だから、この生活リズムを崩す必要はない。当たり前の事をちゃんとやって、それが当たり前だと認識させることも、普通な事ではあるが教える側からしたら、大変なこと。だから、子どもたちの成長が自分のことのように嬉しいのは、子どもの変化を見られるからだけではなく、自分たちのしたことが認められた瞬間でもあるからだ。そういう喜びをたくさん与えてくれるのも保育園の魅力のひとつ。

私が感じた違和感とは

では、私がなぜ、この環境に違和感を覚えたかと言うと、それは、他者との交流があまりに少ないからだ。子どもたちが園にいる時間はとても長い。ほぼ1日、子どもたちは、保育園にいる。私たちが生きるために会社へ働きに行くのと一緒で、子どもたちも、これから人生を生きていくために保育園に通っている。

要するに、子どもたちにとって、保育園とは私たちでいう社会。まぁ、いうなれば、会社に行ってビジネスを学ぶのと一緒。保育園で、生き方や他者とのコミニケーションなどを学んでいるようなものだ。これから子どもたちは、自分の人生を生きるため、まず、世界がどういう場所かを知る必要がある。それは、地理的なものではなく、世界にはママとパパだけではない。ママとパパと同じような人間という生き物がたくさんいて、その人達がどういう生き物なのかを教える必要がある。

その、どういう生き物なのかと認識していく部分、ここに、大雑把な感情表現だが「優しい。嬉しい。一緒にいると楽しい」などプラスの感情をたくさん与えることで、子どもたちは「この世界で人生を生きることは楽しいことだ」と感覚的に感じ理解する。これがプラス現象。

逆に、「人間は自分にかまってくれない生きもの。自分を見てくれない。話を聞いてくれない。こわい」など、マイナスな感情を与えることで、「人生を生きるとは辛いこと」と無意識に埋め込まれてしまう。幼少期のこのプラスマイナス現象は、のち、生きるうえでのマイナス思考、プラス思考という形であらわれ人生に大きく影響してくる。なので、私たち大人は、子どもたちにマイナス現象ではなく、より多くのプラス現象を与えていかなくてはならない。

しかし、現状、保育園にいる人間の数は、歳の近い子どもたちと、保育士数人だけである。毎日同じ日々が続くなか、限られた保育士だけで、プラス現象を多く与えていくのは、結構難しいことなのだ。子どものことがいくら好きでも、たくさんの子どもたちをいっぺんに大きな愛で包むこと、それは、想像以上に難しいことなんだ。


Information

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こさか ゆか/保育園プロデューサー
リバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。