【激太り騒動の顛末】過去は消えない、私の黒歴史は一生残る

2016.7.20
批判的なコメントが殺到してブログは大炎上。世間を騒がせたうえ、身内までも巻き込む事態に。四面楚歌となった筆者・小阪は……。

【グラドルから保育園へ】vol. 14

一生、私の存在価値を否定していく黒歴史

太った姿も記事も悪質なコメントも、消えることはなく残り続ける。番号を変えてなるべく人と連絡も取れないようにしたけど、そもそもこんな化け物みたいな奴と関わろうとする人なんていない。

家族にはバレたくないと思っても、「実家にまで取材がきたぞ」という親からの連絡。「あの姿は修正でやってるんでしょ?」。周りの人にもそう言っているらしく、もう家には絶対に帰れない。今の姿を見たら驚いて失神してしまうかもしれない。コメントには妹の悪口も書かれていて、私の行動は他人を傷つけるものばかりだ。今さら引くことなんてできない。私の黒歴史は、一生私の存在価値を否定していく。ボロボロに言われすぎて、私の存在自体、私は許せなくなった。1人で苦しんでいるならまだしも、身内にまで嫌な思いさせて。どこまで人に迷惑をかけたら気が済むのだろう。

わたしは太る前から決めていたことがある。「太っても必ず痩せる」ということ。辛いのは期限付き。痩せれば新たな道が開かれるとの思いを抱きながら体重増加に励んだのだ。しかし、太る痩せるの問題とは関係なく、わたしは、私の生きている意味がもはや見出せない。誰かを愛したいし、誰かに愛されたかった。でも、そんなものを望むことすらおこがましいと、自分の存在を呪った。もし自分がここからいなくなれば、悲しんでもらえるのかなって。悲しんでもらうことが愛に繋がると勘違いしていた私は、自分のために誰かが泣いてくれることに惹かれて、よく外を眺めていた。

いまさらこんな暗い話を引っ張り出したところで、とも思うからあまり掘り下げないけど、人が生きる上で、誰かのためにっていう思いは大切だと思う。自分を大切にできるのは自分しかいないのと同じで、大切にしてもらうことは自分じゃない誰かにしかできない。当たり前なことだけど、どちらひとつでも欠けたら、人は生きているという実感を得られない。幸せになるのも不幸になるのも自分の選択だが、幸せも不幸も、結局は人が持ってくるものなのだから。

思考をストップさせた私が思い出したこと

チマチマ悩んでたって始まらない。過去は変えられない、消えない。このままポックリ逝っても来世でろくなことはないだろう。とにかく実家に帰れない以上どこかで働かなくては。しかし人間不信になってしまった私が、人と関わる仕事なんてできる気がしなかった。なんの特技もない私なのに、人とまともにコミュニケーションが取れないなんてなったら、コンビニのバイトだってむずかしい。

当時の私は、ものを記憶する能力が極端に低下していた。言葉もうまく話せず、思い出すことといえば芸能界に入るもっと前の幼少期の記憶だったり、話し方も赤ちゃん語に近かった。「さしすせそ」が言えない。自分の脳が小さな虫に喰われているイメージを横に、ブツブツと何かを言っていた気がする。正直あんまり覚えてないけど、後から聞いたら、自分を守るために思考をストップさせていたらしい。そのおかげ?で、思い出したことがあったの。私、むかしは保育園の先生になりたかったんだって。


Information

https://mobile.twitter.com/kosaka_revival


こさか ゆか/保育園プロデューサー
ただいま長年の夢だった絵本作家になるため、クラウドファンディング(12月28日まで)に挑戦中です。テーマは「子どもの心に寄り添える絵本を作りたい」。ご支援よろしくお願いいたします。 https://faavo.jp/tokyo23/project/3316 リバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。