【裏切り親友のアドバイス!】太ったら注目されるのでは?

2016.7.6
自分のネタを売った子と再び “親友” として付き合い始め、引退したのに考えることは「どうしたら売れるのか」。精神的に病んでいた筆者・小阪は、その親友のアドバイスで “激太り” を決意する。

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私のプライベートを売った子をまた親友に

裏切った人を再び “親友” と呼ぶなんて、当時は本当にどうかしていた。私を必要としてくれる人がほしい、単にそう思ったからの行動だったのだと思う。そして、彼女の言葉がきっかけとなり、私は、迷走しながらある道へ進んでいく。あの頃は、引退したことで目標がなくなったことが耐えられなかったんだ。向かう先は、自分の存在を確認できる場所なら、どこでもよくなっていた……。

どうしたら売れるかなんて考えなくても良いはずだったんだけど、この時の私は冷静でなかったというか、もうおかしかったね。人が仕事をやめる時は、二つの理由があるって聞いたことがあってさ。その二つっていうのが、ストレスか疲労。簡単に言うと、ストレスでやめていく人は、この仕事から解放されたい思いが強い。疲労でやめていく人は、期待に応えなくてはという思いに、プレッシャーに耐えられず精神が混乱、または体調不良になるらしい。

私の場合は後者。精神がかなり混乱していた。引退をしたのに、売れることを考え続けていた。高校卒業してからずっと、それしか考えてこなかったから、その思考が当たり前になっていたみたい。多分ね、この時の私はまだ現実を受け入れなかったんだと思うよ。病んでいたといえど、つい最近まで普通に仕事していたんだもん。5年間悩み続けてきたものをいきなり回収されちゃうと、逆に何を考えればいいかわからなく混乱しちゃうみたい。

売れるためには注目されないと。と、必死に考えて、思いついたことといえば、その裏切られた親友からのアドバイス。「芸能人の太った、痩せたってすぐに話題なるよね」って。

まぁ、確かにそうだけど、それって、わざと太れってこと? 一応これでも元グラビアアイドル。スタイルで自分を売ってきたのに、破壊しろっていうの? 「だからこそだよ」と熱弁する親友に、絶対無理って一度は断ったけど「それじゃあ、このまま何もせず終わっていくの?」なんて言われちゃって。完全に間違った方向に火がついて、犯罪以外ならなんだってやってやると言わんばかりに、腹くくって、私の過食生活がスタートしたの。

1日5食のファーストフード生活

職業柄、ダイエットは嫌というほど気を遣ってきた。だからこそ、太り方も知っていたから、とにかく食べ続けた。一気に食べるとお腹一杯になっちゃうから、食べていない時間がないように、つねにお菓子を摘んでいた。

でも、それを見ていた親友は「そんなんじゃ一生かかっても太らない」と私のお皿にどんどん食べ物のせてきて。もう胃が破裂するんじゃないかって生活を続けていた。彼女は少しふくよかだったから食べる量も多かったの。一回のご飯の量も多いし、常に何かを食べていて、「由佳ちゃんにあわせているからだ。一緒にいると太っちゃう」とぼやいていたな。当時の私からしてみれば彼女の食リズムは理想的だったね。(笑)

でも、当時の私は、職業的に食べ物を避けた生活を送っていたから、一人前のファーストフードも食べられないほど食が細かった。だから、親友がモリモリ食べている姿を見るのも気持ち悪くて、精神的にも健康じゃないぶん、食欲もなくて。我慢出来ず、トイレで吐いていたりもしていたんだけど、それじゃあ太れないからって、無理やり食べて、胃を悪くして胃薬飲んでまた食べてを繰り返していた。

しかし、ファーストフードの中毒性はすごくて、続けていれば食べられるようになるんだね。3か月かけて、一日約3〜5食のファーストフード生活。おかげで、20キロくらい太ることに成功したんだよ。


Information

https://mobile.twitter.com/kosaka_revival


こさか ゆか/保育園プロデューサー
ただいま長年の夢だった絵本作家になるため、クラウドファンディング(12月28日まで)に挑戦中です。テーマは「子どもの心に寄り添える絵本を作りたい」。ご支援よろしくお願いいたします。 https://faavo.jp/tokyo23/project/3316 リバイバルミーティング代表。チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラー、幼児食インストラクター、ベビーシッター資格習得。 2004年ミスマガジングランプリを獲得し芸能界デビュー。グラビアアイドルとして活躍後、2009年に引退。現在は子どもの心スペシャリストとして活動中。