幸せをくらべて、自爆するのは女のサガ?
キラキラ女子との比較合戦
私の比較記録を少しご紹介すると、ある子は、外資系の派遣だと思われるのに、銀座界隈でしょっちゅう泡(シャンパンやスパークリングワインのこと。キラキラ女子用語で泡って言う)を楽しんでいる。巨乳なだけで別にどこかが美人というわけでもないのに…その泡の価値なんて全然知らないくせに! と、私は最近ワインのお勉強を始めたもんだから、身につけた知識とともに、ぐぬぬとなる。
またある子は、ただの事務員さんだと思われるのに(というか、事務員とか派遣とか見破れる分析力を、私ももっと別のことに使えばいいのに)、とにかく服を買っては、インスタグラムにアップしている。なんでそんなに買えるんだろう…。しかもあの子、毎日ビールやらワインやら飲んだり外食しているけど、どうやってお金と体形を維持してるんだろう…。なーんて、自分とくらべて、やっぱりぐぬぬってなる。
違う人種なんて見なきゃいいし、知らなきゃいいのに、ネットで視界も広くなって、相手の価値を見定める知識もつけてしまった女が一人。負のループにハマっています。
幸せ探しにゴールなし!
でもこの“くらべて気づく劣等感”は、独身だけのものじゃない。
既婚の友達は、恋愛市場から降りられたらもれなく、既婚者同士の「どうする?」合戦に巻き込まれると教えてくれた。マンションを買う。子供を生む。資格を取る。復職する。
昔とくらべてママの生き方もバラエティに富んでいるため、既婚同士でのくらべ合いと不安が、そこにはあるらしい。結局、独身だろうが結婚しようが、私たちは「くらべる」という行為を止めないかぎり、幸せのカタチに悩み続けるのかもしれない。
そういえば余談だけど、最近彼氏が有村架純の顔が好きってことを知った。そんな小娘……とその場は笑ったけど、後日、もうテレビをガン見である。どう転んだって似ないであろうこの顔なのに、そもそも年齢がだいぶ違うのに、やっぱりくらべる。そして凹む。
やってらんねー!! でも、やめらんねー!!
くらべることはダメだって100万回くらい聞いているけど、女は太古の昔から、共感することで生きてきたのだ。これは本能だもん。今さらムリだもん。
だからくらべることをやめようなんて、女はもう思わないほうがいい。
ただ、くらべた先に「それはそれ」って思えない弱い心が、ネガティブな気持ちにさせる元凶だ。だから思いっきりくらべて悔しがって、ときどき毒を吐いて、その後に、「まあ、それはそれ。私だってココがある」と思えることを、1つでも見つけられれば、いいんじゃないかな。
幸せな日もあれば、歯を食いしばってこらえる日もある。くらべて凹んだあとに、自分を責めなければ、それでいい。人生は長いから、長期戦で結果を出していこうじゃないか…。
でも、有村架純からは、やっぱり目が離せない私なのである。
おおしま りえ/雑食系恋愛ジャーナリスト・イラストレーター
10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。20代で結婚と離婚を経験後、アップダウンの激しい人生経験を生かし、現在恋愛コラムを年間100本以上執筆中。そろそろ幸せな結婚がしたいと願うアラサーのリターン独女。
HP:http://oshimarie.com