ネットプロ女子への道は1日にしてならず!

2015.9.5 — Page 2/3

ネットプロ女子の発信力には種類あり

そんな難しいネットの中でも、個人的に“ネットプロ女子”と勝手に呼ぶ数名の女子がいる。彼女たちはいたってフツーの一般人なのだが、いわゆるネット上でのセルフプロデュース力にたけており、キラキラ充実した日々をセキララ(風)に投稿する女子のことだ。

毎日アップする子もいれば月に数回と頻度こそバラバラな彼女達だが、みんな頑張っていることや好きなこと、最近の近況報告を上手に行い、高い発信力を身につけている。
アンチも多少いるのかもしれないがそこは気にしていないらしく、あるネットプロ女子は、プチ炎上騒動を起こしていたけど今もせっせと近況をアップし続けている。

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キラキラ系に飲み会をなかったことにされる

ワタシの学生時代の友人A子は、このネットプロ女子と認定した一人だ。ネットプロにも勝手にジャンルがあると思っているのだが、彼女の場合は「今日は○○さんとランチしました☆」「話題の本をゆっくり読みます。コーヒーの香りでリラックス」という感じで、なんだかリア充臭が満点のプライベート充実系。ちなみに他にも「今日も深夜残業だけど頑張ってます」と仕事自慢が続くバリバリお仕事系や、どこにそんな時間が? と思ってしまうくらい子供に手間をかけた成長日記として使うキラキラ子育て系などがある。

そんなA子と平日の夜にオヤジ臭い居酒屋でサシ飲みをしたときのこと。いつものようにパシャパシャと料理写真を撮影していたので、てっきり充実日記の1ページとして加えられるのかなと思っていたが、後日、特にそういうことはしていなかった。それどころか飲み会の次の日、彼女の投稿には「オシャレなカフェバーで女子会をしました」という、あたかもその日、別の女子会をしたかのような投稿がアップされていた。

ネットプロ女子に密かな試し

「昨日はたしか私とオッサン居酒屋で飲んでいたハズ…」

その時はじめて気付いたのだが、彼女はしっかりキラキラした自分が演出できる場所や人だけ選んでネットにアップしているようだった。ある日はスタバでのお茶風景。そしてある日はオシャレなダイニングでの女子会。はたまたある日は話題のスポット紹介などなどなど。私のような職種の女とオッサン飲み屋での食事は、楽しかったかは別として“ワタシの日常”として回りの皆さんにお知らせするに値しないと思われたようだ。

まあ待て。これは勘違いかもしれない。そう思いたい私は、こんどはA子を含めた学生時代の女友達数名で、同月生れの誕生日パーティーをすることにした。場所は恵比寿にあるオシャレでカジュアルなイタリアンダイニング。テーブルにはキャンドルが設置されて雰囲気は最高。キラキラした女の子はこういうところで、カプレーゼとワインで「ヤミー☆」とかって言うはずだ! そんな思い込みをしながらも、ド派手なピンクの下着を30歳の記念に贈呈しながら、彼女の明るい笑顔を見守った。

【次のページ】そして数日後・・