アラサー女の友情が、彼氏よりも大切なホントの理由。

2015.8.8 — Page 2/3

独女から瞬時に出てこない赤ちゃんへのリアクション。

 そんなモヤモヤと悩んだ話を、つい先日独身の女友達に、ランチがてら相談したら、かなり的確な回答が返ってきた。
「アンタの祝福にはさ、ママへの労いは入っているけど、子供への“可愛い”が抜けてるんだよ。」
「え、でもでも、赤ちゃんは可愛いとは思うけど、やっぱり生まれたてで写真ってなると、イマイチ可愛いとは違う感情というか、ご苦労様っていう気持ちがやっぱり強いかも」
「ママ達はさ、出産お疲れって気持ちを持ちつつも、赤ちゃんに対する反射的な『可愛い〜〜〜』って気持ちが勝つんじゃない? 実際赤ちゃんの可愛いさを自分の子供で経験しているわけだし」
 なんて的確な返しでしょう。確かにママ女子達のメッセージを見返すと、全員「可愛い」という表現を用いていた。唯一もう一人いた独女も、出産を労いつつも、「写真見ると目も大きそうだね」と、子供の見た目についてはいい感じの言葉を模索しているよう…同士!

共感しあえる女友達は、アラサーにとっては宝。

 的確な分析をもらった後に、彼女はこうも教えてくれた。
「でもさ、この温度差は仕方のないことだと思うんだ。赤ちゃんの可愛さは私たちにとってはまだ他人事だもん。でも、逆にそれがいいときもあると思っていて、ママへの労いの気持ちを独身組が忘れないことで、子供に視線が集まる一方、生んだその子も、ママとしても女としても救われる部分があるんじゃないかな」
 ピザを持つ手が震えた。いや、むしろ落とした。
「いい女友達を持ったもんだぁぁぁぁ」
 心の中で叫んだ。いや、むしろ伝えた。
 悩める女友達を的確に救い出す姿に、後光が射して見えたのだった。

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