楽しい女子旅と結婚! 幸せのためにどちらか1つ選ぶなら…。

2015.8.1 — Page 4/4

女の友情、新婚カードの前に散る…

 そんなステキな思い出から早2年。女友達はこの1月に結婚し、相変わらずの残業に加え、新妻業にまい進していた。先日久々に再会し、ジョッキ片手に「またバンコク行きたいね~」とほろ酔いで思い出に浸っていると、急に真顔で語りだす。
「また行きたい。凄く行きたい。だけど、やっぱりダンナが嫌がりそうだから、しばらく海外には一緒に行けないかもしれない」
 申し訳なさそうに言うではないか。あんなにも道中、天国だ極楽だ必ずまた行くと騒ぎまくった女にも、新婚カードの前には打つ手なしということなのか。
 結婚するならいろいろこだわりを捨てろというけれど、できれば疲れた私を労ってくれて、ダンナ抜きの女子旅を歓迎してくれるパートナーを私なら持ちたい。幸せながらも制限された生活は、3年もしたら結婚しなければよかったと思う気がしてならないし(実際なった)、心と体を癒してくれる男のためなら、私はどこまでも頑張れる。
 もしディウと一緒に住んだら、きっと彼は稼ぎこそ少ないものの、毎日マッサージをしながら私を癒してくれるにちがいない。今なら私の家は1DK。2人暮らしはこの家で問題なくできる。理想の男はタイにいたか! 彼のマッサージを思い出しながら、久しぶりに連絡を取ろうとLINEを開くと、アイコンが女とのツーショットに変わっていた。


おおしま りえ/雑食系恋愛ジャーナリスト・イラストレーター
10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。20代で結婚と離婚を経験後、アップダウンの激しい人生経験を生かし、現在恋愛コラムを年間100本以上執筆中。そろそろ幸せな結婚がしたいと願うアラサーのリターン独女。
HP:http://oshimarie.com