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田代 わこ

「死んだあとも愛して」。草間彌生さん集大成『草間彌生 わが永遠の魂』展

2017.3.3
水玉アートやカボチャのオブジェなど、女子のツボにハマる作品を生み出している前衛芸術家、草間彌生(くさまやよい)さん。英紙で「世界で最も人気のあるアーティスト」にも選ばれた “世界のKUSAMA” の大規模個展が、いよいよ六本木ではじまりました。先日行われたプレス内覧会では、草間さんご本人が生登場! 展覧会の様子とあわせてレポートします。

水玉アートやカボチャのオブジェなど、女子のツボにハマる作品を生み出している前衛芸術家、草間彌生(くさまやよい)さん。英紙で「世界で最も人気のあるアーティスト」にも選ばれた “世界のKUSAMA” の大規模個展が、いよいよ六本木ではじまりました。先日行われたプレス内覧会では、草間さんご本人が生登場! 展覧会の様子とあわせてレポートします。

『草間彌生 わが永遠の魂』展、開幕!

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【女子的アートナビ】vol. 59

日本で過去最大級となる草間さんの展覧会が、六本木の国立新美術館ではじまりました。本展では、2009年から制作されている大型の絵画シリーズ「わが永遠の魂」132点が日本初公開となるほか、初期から現在までの作品や書籍約270点をまとめて展示。草間ワールドをたっぷり楽しめます!

草間さんご登場!

先日行われたプレス内覧会では、草間さんが展示室にご登場! 作品を背景にフォトセッションが行われました。

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生の草間さん、ものすごいオーラがあります! 写真を撮らせていただくだけで幸せ♡

当日は、草間さんを撮影しようと報道陣が殺到。そのなかには、海外メディアの方もたくさんいました。さすが、“世界のKUSAMA” です!

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続く開会式にも登壇された草間さん。(この写真はオフィシャル画像です。)「私は毎日朝から晩まで、芸術の制作に命がけで闘っています。わが最愛の作品を私の命の尽きたあとも永遠に見ていただき、その心を受け継いでいってほしい」とメッセージを読み上げ、最後に「みなさん、私の芸術を死んだあとも愛してください」と訴えました。

草間彌生さんは、1929年、長野県松本市で種苗問屋を営む旧家の末娘として生まれました。子供のころから絵を描き始め、京都市立美術工芸学校に通ったあと1957年に渡米。1973年に帰国以降、東京で活動されています。

パワフルなアートがズラリ!

それでは、会場の様子を写真(※)とともにお伝えします。

入り口を通り、最初の部屋を抜けると、巨大な展示室が出現! この部屋には、展覧会のタイトルにもなっている連作「わが永遠の魂」132点が壁一面に展示されています。中央には、ところどころにオブジェ《真夜中に咲く花》が鎮座。空間全体に、草間さんのパワフルなエネルギーが満ち溢れています。

「わが永遠の魂」の作品群はとってもカラフル。描かれているのは、抽象的なものから不思議なキャラクター風のものまでいろいろあり、見ているとワクワクします。このシリーズは、現在も描き続けているとのこと。これだけの作品を87歳で描かれているなんて、すごいパワーです!

※プレス内覧会で撮影した作品写真の掲載は、展覧会期間中のみとなっています。

アソコのアート?!

「わが永遠の魂」シリーズの部屋を見たあとは、初期作品の部屋へ。ここでは、植物や宇宙などを抽象的に描いた作品が紹介されています。幼いころから幻覚症状が出ていたという草間さん。作品は、幻覚で見たイメージを描いたものが多いそうです。

次の部屋では、ニューヨーク時代(1957~73)に制作された作品が展示されています。ここで見逃せないのは、ソフト・スカルプチュア(やわらかい彫刻)と呼ばれる作品たち。

椅子などの既製品に、突起物がびっしり貼りつけられています。この物体、ニョキニョキしていて妙にかわいいのですが、モチーフは何だと思いますか? 実は、男性のアソコ。

草間さんの自伝には、男根に対する恐怖と嫌悪感から次々とこの形をつくり恐怖を乗り越えていった、と書いてありました。そんな背景を知ると、この突起物がちょっとコワい存在にも見えてきます。

水玉もカボチャも!

そしてもちろん、草間さんの代名詞にもなっている水玉モチーフの作品やカボチャのオブジェも見ることができます。特に、カボチャは屋外に展示され、撮影もOK。

水玉は、『ルイ・ヴィトン』とのコラボにも使われ、世界レベルで有名ですよね。ポップでかわいくて、私も大好きですが、実はこの水玉も草間さんが幼いころに見た幻覚から生まれたとのこと。幻覚の恐怖から逃れるために、草間さんは絵に没頭されたそうです。

タウンスニーカー 水玉乱舞号 (2) (800x600)

ちなみに、草間さんの出身地である松本市には、水玉をあしらったバスが走っています! 私は、以前松本市に住んでいたことがあり、このバスにも乗っていました♪(バスの写真は、松本市の観光温泉課からお借りしました。)

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こちらのバスにも草間さんの絵がラッピングされています。バスの背景に写っているのは松本市美術館。この美術館には、屋外に草間さんの大型作品が常時展示されています。

ミュージアムショップも盛りだくさん!

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展示を楽しんだあとは、ぜひミュージアムショップへ。ワクワクする楽しいグッズがいっぱいで、大興奮すること間違いなし!

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ちなみに私は、展覧会限定品のスマホケース(税別3,200円)とノート(税別750円)をゲット。持っているだけで、気分がアゲアゲになります!

草間さんの作品は、見ているだけで生きるパワーがわいてきます。一度といわず、ぜひ何度も訪れてみてくださいね!

Information

国立新美術館開館10周年『草間彌生 わが永遠の魂』

会期:~5月22日(月) ※休館日は火曜日、※5月2日(火)は開館
時間:10:00 ~ 18:00 ※入場は30分前まで ※金曜日は20:00まで ※4月29日(土)~5月7日(日)は毎日20:00まで開館
会場:国立新美術館 企画展示室1E
料金:一般 1,600円/大学生 1,200円/高校生 800円/中学生以下無料

http://kusama2017.jp/point/

この記事を書いた人

田代 わこ
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出版社勤務を経て、フリーランスのライター・エディターに。主にエンタメ系コンテンツ記事を執筆。趣味は美術鑑賞と絵を描くこと。ananwebでは「カメラマンが教える! いいね! がつくスマホの撮影テク」も連載中です!