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花田 浩菜

市販薬購入で税金が戻る!? 2017年スタート「セルフメディケーション税制」って?

2017.1.14
2017年がスタートしましたね! 新年といえば、税金や制度の面でも新しい制度が始まるなど、気分だけでなく世の中にも変化が出てきます。今年は、「セルフメディケーション税制」が新たにスタートしました。今回は、まだあまり耳にした事がない方も多いであろう、この税制についてお話します。

2017年がスタートしましたね! 新年といえば、税金や制度の面でも新しい制度が始まるなど、気分だけでなく世の中にも変化が出てきます。今年は、「セルフメディケーション税制」が新たにスタートしました。今回は、まだあまり耳にした事がない方も多いであろう、この税制についてお話します。

セルフメディケーション税制って何?

【はぴマネレッスン】vol. 42

今までも使えた控除の中に、1年間の間で支払った医療費の合計が10万円を超えた場合には、超えた額が所得から控除される「医療費控除」という制度がありました。しかし、年間といえども10万円はけっこう大きな額。毎月お医者さんにかかったり、定期的に薬を買ったりする方でなければ医療費控除を利用できる程の医療費を払っていないよ〜という方も少なくありませんでした。

そんな状況を踏まえ、「病気になったとき」ではなく「病気にならない自己管理」を支援しようと2017年に誕生したのがセルフメディケーション税制です。一定の条件を満たし、年間「1万2000円以上」の、「市販で買える」指定された医薬品等を使っている方であれば、所得金額から税金が控除される!というもの。年間1万2000円以上で対象となる医薬品のなかには、私たちがよく目にする医薬品で当てはまる対象品も多く、あなたもこの税制を利用できる可能性があります。

ポイントとなるのが「指定されている医薬品」。これは「スイッチOTC医薬品」と呼ばれるもので、例えば薬局で買う事のできる「ロキソニンS」、「ベンザブロックIP」なども当てはまりますし、便秘でお悩みの方なら「ビオフェルミン便秘薬」、花粉症の方で使う方も多い「ザジデン鼻炎スプレー」、目薬の「ロートクリア」や「アルガード」シリーズの1部など。特に花粉症の方は長い期間常用する方も多いので、とても助かりますよね(薬ってけっこう値が張りますよね……!)。

例えば、年収400万円の方が毎月対象となる目薬を買い、春には花粉症の対象の医薬品等を購入して1年で5万円使った場合でざっと計算してみます。すると、所得税率20%、住民税率10%として計算すると「1万1400円分」の税金が戻ってくることになります。

「医者にかかる人」だけではなく、「普段から健康に気を使い、少しの体調不良なら市販の薬で治せるように」と自分自身で健康管理を手がける方のセルフケアを推進しようと、税金面での優遇をしてあげることを目的に、この「セルフメディケーション税制」が誕生したのです!

では、この税制の対象にはどんな条件があるのか?まずはチェックしていきましょう。

どんな人が対象なの?

セルフメディケーション税制で所得税等の税金が軽減される人に当てはまる条件はこちら。

所得税や住民税の支払をしている

健康維持のために会社での定期健康診断、または自分自身での健康診断、がん検診等を受けている人

対象となる「OTC医薬品」を年間1万2000円を超える額を購入した人


以上となります。おもに会社勤めの方であれば、ひとつめの税金に関してはお給料からの天引きとなったり、健康診断も定期的に受けているケースも多いため、対象のOTC医薬品を年間指定額以上買っているか?という点での判断で良いのではないでしょうか。

また、対象となるOTC医薬品は薬局・ドラッグストアなどで買うことができるものばかりですが、対象品目も随時見直されていく予定だそうです。現在の対象OTC医薬品はこちらからチェックできますよ。

厚生労働省HP:http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000145909.pdf

また、こちらの新税制を使ううえで、あらかじめ注意しておきたいポイントもまとめてみました。

セルフメディケーション税制で注意したいポイントは?

従来の医療費控除と併用はできない!

従来の、年間10万円を超える医療費を支払った分が所得税・住民税から控除される「医療費控除」。こちらとセルフメディケーション税制、実は併せて使う事はできません。どちらを使うか?という点は確定申告の前に計算してみる事をおすすめします。
対象のOTC医薬品を購入した額から1万2000円を引いた額と、年間で支払った医療費から10万円を引いた額を比べて、前者の額のほうが大きければセルフメディケーション税制を、後者の額のほうが大きければ医療費控除を。分かりやすく選べそうですね。

「対象のOTC医薬品」に注意!

薬って名前が似ている……!なんて思いますよね。例えば同じ会社の同じシリーズの薬のなかでも、「対象と対象外がある」なんてことも。普段使っている薬が対象なのか?ということもチェックしておきたいところです。

レシート、領収書を保管!

2017年1月以降に購入したOTC医薬品がセルフメディケーション税制の対象となりますが、確定申告の際に「レシートもしくは領収書」の添付が必要となります。
そのため、来年2018年2月から始まる2017年度の確定申告まで、「たくさん対象の薬も買ってたのに、レシートを捨てちゃった!」なんてことのないようしっかりと保管しておきましょう。医薬品を購入したレシートや領収書は保管する習慣を♪

いかがでしたか? 2017年から始まったばかりのセルフメディケーション税制。今の自分自身のお薬事情を振り返って、「わたしも実は使えるかも!」と思う方は意外と多いかもしれません。年明けの確定申告に備え、今からチェックしておきたいところですね♪

以上、はぴマネレッスンvol. 42でした。

この記事を書いた人

花田 浩菜
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知りたいけど、なかなか聞けない。そもそも何がわからないのかもわからない…? だけど気になるお金の話。そんな人生も恋も欲張り! な女性たちへ♡ anan世代のファイナンシャルプランナーが、“今旬な女子”だからこそ知っておきたいマネー情報を、コラム形式で連載します。