田代 わこ

【キモカワ好きに】キャラ立ちハンパない! 『大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで』

2016.7.22
両国の江戸東京博物館で開かれている『大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで』を取材してきました。国宝の仏教絵画や重要文化財の絵巻などが展示されているとのことで、ちょっと地味な内容かと思いきや、作品に登場する妖怪たちのキャラがハンパない! 究極のキモカワ作品にも出会えて、かなり楽しめます☆

『大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで』とは?

妖怪入口 (2)

本展では、昔から日本人に親しまれてきた妖怪をさまざまな美術品で紹介。土偶や地獄絵、絵巻、浮世絵など第一級の作品が展示されています。さらに、現代の「妖怪ウォッチ」も登場! キャラ好き、妖怪好きにはたまらなく楽しい展覧会です。

そもそも妖怪って?

テレビやマンガ、アニメでよく目にする妖怪ですが、そもそも妖怪ってなに? 幽霊とは違うのでしょうか? 本展の図録によると、妖怪は「日本人が古くから抱いてきた、異界への恐れ、不安感、また “身近なもの” を慈しむ心が造形化されたもの」とのこと。日本の絵画史では、異界の生き物としてまず「鬼」や「化け物」が描かれ、やがて妖怪になっていったそうです。

公式図録は税込み2,300円です!
公式図録は税込み2,300円です!

また、幽霊と妖怪はかぶっている部分もあるようですが、これらの定義については諸説あり、一言では説明するのは難しく……興味を持たれた方は、ぜひ図録をご覧ください!

重要文化財なのにキモカワ~♪

まずご紹介したいのが、重要文化財の《土蜘蛛草紙絵巻》。恐ろしい巨大妖怪土蜘蛛……ということですが、その顔は妙にユーモラス。退治されて「マイッタ」という表情をしているとのことですが、かなりキモカワです。周りにいる土蜘蛛の子どもたちが心配そうな顔をしている点も見逃せません。

妖怪地獄湯

ちなみに、ミュージアムショップには、この土蜘蛛がデザインされた入浴剤が売られていました。その名も、「地獄の湯 入浴剤」(税込200円)。赤黒~く濁った湯になるそうです。

キャラ立ちすごい!

また、キャラ好きな人は、ぜひ《針聞書》(はりききがき)をチェックしてみてください。こちらは鍼灸師のために書かれた医学書で、病気の原因となる虫の図と、その治療法が記されています。恐ろしい症状を発生させる虫たちなのですが、どの虫もキャラ立ちがすごすぎる! 特に人気?なのが蟯虫(ぎょうちゅう)。フォルムも表情もカワイイ♪ 

ミュージアムショップには、蟯虫グッズがありました~♪
ミュージアムショップには、蟯虫グッズがありました~♪

ほかにも、平安~鎌倉時代の国宝《辟邪絵》や、中世絵巻の決定版《百鬼夜行絵巻》など、見ごたえある美術品が揃っています。最後には、『妖怪ウォッチ』も登場し、日本人が愛した妖怪の長~い歴史を体感できます。

ショップも充実

妖怪キーホルダー

妖怪たちのキャラ立ちがすごいので、ミュージアムショップも大変充実しています。《針聞書》に出てくる虫たちがフィギュアになっていたり、《姫国山海録》の妖怪をモチーフにしたキーホルダーがあったり、キモカワグッズが勢揃い。この機会に、お気に入りの妖怪キャラを見つけてみては?

Information

会期:~ 8月28日(日) ※会期中に展示品の入れ替えがあります。
※休館日は毎週月曜日(ただし、8月8日、15日は開館)
時間:9:30 ~ 17:30(7月23日の土曜日は19:30まで。7月29日から金曜と土曜は21:00まで)※入館は閉館の30分前まで
会場:東京都江戸東京博物館
料金:一般 1,350円/大学生・専門学校生 1,080円/小・中・高校生・65歳以上 680円

http://yo-kai2016.com/