【いま話題!】仮想通貨と呼ばれる “ビットコイン” ってなんなの?

【はぴマネレッスン】vol. 31

「ビットコインって最近ニュースで聞くけど、あれ何なの？」。そんな声を最近多く受けるようになりました。ビットコインとは、仮想通貨と呼ばれており、簡単に言えば「インターネットで使えるデジタル通貨」というイメージです。では、Suicaなどの電子通貨とは何が違うの？ ということですが、違いは「１ビットコイン＝○円」と常に固定されている訳ではないということ。ドルや円が毎日「1ドル＝100円」などと固定されず、価格変動をしていますよね。ビットコイン自体も価格が毎日変動していて、ドルや円と同じく通貨であることが、Suicaなどのカードや携帯の中に入れて持ち歩いている電子マネーとは違うところです。

そして、「あれ、ビットコインって、何だか昔ニュースで破綻したって言ってなかったっけ…？」と頭をよぎる方も多いと思います。実は、2014年にニュースになったのは、ビットコインそのものではなく、「ビットコインの取引所である『マウントゴックス社』という会社が破綻した」というニュースでした。取引所はビットコインの両替所のようなものなのです。

分かりやすく言うと、「円→ドルに両替できる会社は日本中にたくさんあります。その中の両替所A社が破綻してしまいました。他の会社はまだたくさんありますよ〜」というイメージです。

１つの取引所が破綻したからと言ってビットコイン自体が無くなった訳でなく、日本国内にも他の取引所があり、世界中では1000万人以上が利用しているのが、ビットコインなんです！

では、そんなビットコインですが、どうして最近ニュースなどで見かけるようになったのでしょうか？

実は、今までビットコインは法律上で、お金ではなくモノという扱いでした。今年2016年3月に日本の政府の中で「仮想通貨も決済の手段として法律の規制を変えよう」と動きだしたことから注目を浴びるようになりました。他の電子マネーなどと同様に、国からもお金同様の通貨として機能が認められてきた、ということですね。

では、ビットコインを使うことでメリットやデメリットはあるのでしょうか？

メリットは？

1.海外への送金などの手数料が格安、もしくは無料！
海外へ送金をする際にも手数料が格安なため、出張によく行く方や海外と日本の移動が多い方にはとても便利な手段です。国内だけでなく、世界中のビットコインが利用可能なお店では、お金を引き出したりすることも無く、スマホひとつでそのまま決済も可能です。

2.決済手段として拡大中！
店舗やオンライン上のショッピングサイトなど、利用可能な場所がますます広がってきています。現在は通信販売サイトや実際の飲食店、美容院、歯科医など約90店舗程利用可能。使い方もスマホでQRコードを読み取るだけで完了するなど、カードを持ち歩く必要も無く、かなりお手軽です。今後ますます拡大することが考えられます。

3.価値が変動することで投資商品として、そのものの価値上昇の期待も
ビットコインが電子マネーと違う点として、そのものが「貨幣」のため、ビットコインの変動幅を利用したFX商品で投資として使う方や、ビットコイン自体の価値があがることを想定して、貯金のように買った時からずっと持っているという方も。「ドルで貯金をしている」という考えとににたイメージを考えれば分かりやすいかと思います。

デメリットは？

1.価格が変動するので元本保証が無い
価格が変動する、ということは価値が上がる可能性もありますが、元々の価値より下がることももちろんあります。最近のビットコインの価格は上昇傾向にありますが、変動が激しいというデメリットも。もちろん日によって変動するため、資産のほとんどを変えるやり方は危険です。

2.価値の保障の法律が無い
現在法律の改正も進んでいますが、まだ法律で保護されているものではないため、著しく価格が変動したり、決済システムの不具合で何か問題があったとしても守ってくれる法律がない、という点は通常の通貨と大きく異なります。今後改善されて行くのに時間がかかりそうです。

政府が動き出したことで一気にニュースなどでも見かけるようになったビットコイン。さまざまな場所で「気軽に使用できる通貨」とする動きが増えています。法律が正式に改正されれば、より利用する方も増え、ますます便利になることは期待できそうです。数十年後先には、ビットコインを当たり前に使う時代になっている……かもしれません！

今回は「ビットコインってなんなの？」についてお話しましたが、次回は「夏のレジャーにもぴったり！なふるさと納税」についてお話します。

以上、【はぴマネレッスン】vol.　31でした。