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花田 浩菜

【定期預金よりお得?】『一時払い終身保険』は貯蓄代わりになるの?

2016.4.14
「銀行は金利が低い!」ことから、貯蓄性のある保険に興味を示している方も多いようです。なかでも「一時払い終身保険は貯蓄代わりになるの?」という声をよくお聞きします。今回は、こちらについてお話します。

「銀行は金利が低い!」ことから、貯蓄性のある保険に興味を示している方も多いようです。なかでも「一時払い終身保険は貯蓄代わりになるの?」という声をよくお聞きします。今回は、こちらについてお話します。

一時払い終身保険とは?

【はぴマネレッスン】vol.26

保険とひと口に言っても、『終身保険』、『生命保険』、『医療保険』、『損害保険』と、その他にもたくさんの種類がありすぎて、「どれに入ればいいのかさっぱり!!」と思う方も多いのではないでしょうか? その中で、今注目を浴びている『一時払い終身保険』は、一般的に良く想像される「入院した時に、お金が支払われる」という内容の保険商品とは少し性質が異なります。

一時払いの終身保険は、保険会社にもよりますが0~90歳くらいまで、幅広い年齢層の方が加入できます。そして最初に “保険料の全額” を振込み、その後に万が一の事(死亡)があれば、払い込んだ額以上の保険金が支払われる、一生涯保証の終身保険となってくれるというもの。話題の理由は「貯蓄性が高い!」と言われているからなのですが、「貯蓄と全く同じではない!」といことは注意点です。どういう事かも後ほど説明していきますね。

払い込んだ保険料は保険会社が運用をし続けてくれますが、数年を経過して(4年後からの商品が多いです)解約するとしたら、『解約返戻金』(解約して戻ってくるお金)が払い込んだ保険料よりも増える、という特徴があります。そして、貯金ではなくあくまでも『保険』のため、増えて戻ってきたお金に対しても50万円までは『一時所得』の扱いとなり、税金がかかりません。その点から「銀行預金よりもいい!」という方が増えています。

つまり、この一時払い終身保険は、保険にもなる上に5年目以降にはお金も増える。税金も50万まで掛からない。いい事ばかりに思えます。では、「デメリットは無いの?」という点を疑問に思う方も多いでしょう。

もちろん、デメリットもあります。
・早期解約すると解約返戻金が払い込み保険料を下回る
数年以上たてば、払い込んだ額を上回って戻りますが、もちろんすぐに解約をしてしまうと預金とは異なり、元本よりも解約返戻金は低くなってしまいます。大きな額を貯金と同じ感覚で気軽に預けてしまうのはNG!

・保険会社が破綻すると保証されるのは90%程度
万が一保険会社が破綻してしまった際には『責任準備金』が戻ってきますが、こちらはだいたい元本の90%程度。万が一、の事ではありますが、長く運用する可能性のある一時払い終身保険は、自分自身が信頼する会社を選びたいものですよね。

・円?ドル建て?内容の確認を!
注意しないといけないのはここ。ひと口に一時払い終身保険と言っても『円建て』、『ドル建て』、『固定』、『変額』など様々。加入前には、どのような商品なのか? 何年目から元本を上回るのか? 変額の場合は最低の積立て利率はどの程度か? 外貨の場合は為替相場の変動で受取額が減るリスクを考える、など。しっかりと確認してからの加入がベターです。

一時払い終身保険にもマイナス金利の影響が?

しっかりと金額を考えれば、預けるものとしても一考の価値がある一時払い終身保険。実は今話題となっている理由として、マイナス金利の影響を受けていることも挙げられます。

現時点で、今まで発売していたものを “発売停止” としてしまった保険会社や “金利の引き下げ”、「4月からの保険料を引き上げ=実質的な今までの金利よりも低下」にした保険会社も出てきています。

理由として次のことが考えられます。生命保険会社は、こういった貯蓄性の高い保険を『長期国債』などで運用して資金を得ています。そのため、長期金利の影響を受けやすく、『マイナス金利』が導入されたことは保険会社には打撃となりました。今までと同じ金利で解約返戻金や保険金を払うと保険会社が “損” をしてしまう可能性が出たため、販売中の商品を販売停止にしたり、金利を下げたりする保険会社が増えたのです。

今後もそういった会社は増えることが想定されています。

え、じゃあ今入った方がいいの…!?

とはいえ、「だから今、入る!」という事に関してはおすすめしません。もちろん余裕資金の長期運用方法のひとつとして検討するには一考の余地ありで、この保険を「デメリットの少ない、解約が数年できない定期預金」といったイメージをしてもいいかもしれません。ただ、「下がってしまう前に、駆け込み!」なんて入り方は、大きいお金を動かすので御法度ということを肝に銘じておきましょう。

このマイナス金利をいいきっかけに、ご自身の預金や運用、保険の見直しをしてみてはいかがでしょうか? 次回は「電力自由化でオトクになるの?」についてお話します。

以上、【はぴマネレッスン】vol.26でした。

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花田 浩菜
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知りたいけど、なかなか聞けない。そもそも何がわからないのかもわからない…? だけど気になるお金の話。そんな人生も恋も欲張り! な女性たちへ♡ anan世代のファイナンシャルプランナーが、“今旬な女子”だからこそ知っておきたいマネー情報を、コラム形式で連載します。