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田代 わこ

【癒されたいなら】心がほっこり♡ 丸の内で『ジョルジョ・モランディ展』開催中

2016.3.5
東京駅丸の内北口にある東京ステーションギャラリーで『ジョルジョ・モランディ展 ―終わりなき変奏―』が開かれています。世界中のアートファンを魅了するモランディの作品は、癒し系で女子好み。心がほっこりする展覧会、お疲れモードの人は要チェックです!

東京駅丸の内北口にある東京ステーションギャラリーで『ジョルジョ・モランディ展 ―終わりなき変奏―』が開かれています。世界中のアートファンを魅了するモランディの作品は、癒し系で女子好み。心がほっこりする展覧会、お疲れモードの人は要チェックです!

17年ぶりに開催!『ジョルジョ・モランディ展』

モランディ看板

【女子的アートナビ】vol.10

この展覧会では、ジョルジョ・モランディ(1890~1964)の油彩画を中心に、水彩、版画などあわせて約100点を紹介しています。20世紀イタリア美術を代表する偉大な画家、ジョルジョ・モランディ……といっても、初耳の人が多いですよね。日本で彼の展覧会が開かれるのは今回で3回目。しかも17年ぶりとのことなので、アンアン世代はほとんど見る機会がなかったはず。でも、一度目にすると、ファンになってしまう人も多いのがモランディ作品。本展をきっかけにブームが起こるかも?!

みんな同じ?

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《静物》 1951年 モランディ美術館(ボローニャ)© Sergio Buono, Bologna

モランディは “瓶” の静物画を描いたことで知られる画家です。モチーフとなったのは、何の特徴もない安そうな普通の瓶。しかも、同じ瓶が繰り返し登場します。みんな同じ絵になってしまうのでは? と思いますよね。でも、瓶の配置や色、組み合わせがビミョーに違うのです。

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《静物》 1951年 モランディ美術館(ボローニャ)© Sergio Buono, Bologna

“すこしちがう・すごくちがう” とは本展のキャッチコピーですが、まさにその通り。わずかな違いなのに、気品あふれる絵に見えたり、ユーモラスな雰囲気になったりと、まったく別の作品に仕上がっています。

モランディって、どんな人?

モランディ氏写真
自宅でのモランディ、1961年 © Antonio Masotti, Bologna

モランディは生まれ故郷のボローニャで美術を学んだあと、地元で美術教師として働きながら絵を制作。同じ時代に活躍していたピカソのように派手な女性遍歴もなく、終始独身で母親と妹たちと一緒に平凡なアパートで暮らし、部屋の一部をアトリエにしていました。

モランディアトリエ写真
グリッツァーナのモランディのアトリエ(ボローニャ近郊)

質素な室内で、ほこりのかぶった瓶を並べ、ひたむきに絵を描くモランディ。作品が評価されてもブレることなく、修道士のように慎ましく静かに暮らしていたそうです。

癒し系。だけじゃない

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《静物》 1948年 トリノ市立近現代美術館、グイド・エド・エットーレ・デ・フォルナリス財団 © by courtesy of the Fondazione Torino Musei

作品は、白や薄いグレー、ベージュ系などの淡い色が多く、また輪郭もざっくりと描かれ、あたたかみがあります。静かで、穏やかで、瞑想的。癒し系の作品ともいわれています。でも、じっくり見ていると、面白い絵にも思えてきます。瓶がフシギな生き物のように感じられたり、瓶の並べ方の法則を見つけたり、自分なりの鑑賞法を発見してうれしくなることも。

とにかくホンモノを見て!

モランディ展示

アート好きな人たちの間で絶大な人気を誇るモランディ。かくいう私も大ファン。イタリアの美術館に行くと、必ず彼の作品をチェックします。写真で見ると地味ですが、ホンモノを見ればその印象はガラリと変わるはず。絵の具の質感、背景の塗り込み方、筆の跡などのすべてが味わい深く、作品から何ともいえない魅力が伝わってきます。

モランディパスポート (400x267)

日本ではなかなか見られない作品が集まるこの展覧会は、本当に貴重なチャンス。しかも、東京ステーションギャラリーの趣ある小さな展示室は彼の作風にピッタリ。何度も通いたいので、美術館の年間パスポート(税込4,000円)を購入しちゃいました。これで好きなだけ会いに行けます♪

癒されるだけでなく楽しい気分にもなれるモランディの絵。ちょっと心が疲れたとき、東京ステーションギャラリーに立ち寄ってみませんか? 彼の瓶たちがあたたかく出迎えてくれますよ。

Information

会期:~ 4月10日(日) ※休館日は月曜日(ただし3月21日は開館)、3月22日(火)
時間:10:00 ~ 18:00  ※入館は閉館の30分前まで ※金曜日は20:00まで開館
会場:東京ステーションギャラリー
料金:一般 1,100円/高校・大学生 900円/中学生以下無料

http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201602_morandi.html

※本展は、岩手県立美術館に巡回します。
【岩手会場・開催情報】
会期:4月16日(土)~6月5日(日) ※休館日は月曜日。ただし5月2日は臨時開館
時間:9:30 ~ 18:00  ※入館は閉館の30分前まで ※5月13日(金)は9:30 ~ 21:00
会場:岩手県立美術館
料金:一般1200円(950円)、高校生・学生700円(550円)、小学生・中学生500円(400円) ※( )内は20名以上の団体料金および前売料金。

この記事を書いた人

田代 わこ
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ライター&エディター。出版社勤務を経て、フリーランスのライター・エディターに。主にエンタメ系コンテンツ記事を執筆。趣味は美術鑑賞と絵を描くこと。ananwebでは「カメラマンが教える! いいね! がつくスマホの撮影テク」も連載中です!