志村 昌美
“生涯現役で成功するための極意” がわかる! 働く女子必見の映画『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』!
全米で満足度97％！『アイリス・アプフェル！94歳のニューヨーカー』
【映画、ときどき私】 vol.23
最高齢のファッションアイコンであり、現役のキャリアウーマンでもあるアイリス・アプフェルは、なんと94歳。それでも、いまなお第一線で活躍している彼女は、世界中の有名デザイナーからリスペクトされ、NYのカルチャーシーンに影響を与え続けている。
1950年代からインテリアデザイナーとして活動し、夫と設立したテキスタイルの会社は大成功をおさめることに。その後、ホワイトハウスの装飾を任されるなど、着々とキャリアを積み上げていった。
そして、84歳にして大ブレークし、一躍世界中から注目されることに！
きっかけとなったのは、2005年にメトロポリタン美術館で開催されたアイリスのファッション・コレクションの展覧会。予想を超える驚異的な動員数を記録し、大きな話題となった。
その後、モデルを務めたり、百貨店のディスプレイ企画をしたり、TVショッピングに登場したりと、幅広い分野において、その類まれなるセンスを発揮。唯一無二のパートナーである最愛の夫とともに、生涯現役の実業家として精力的に活動しているアイリスが語る “人生の極意” とは……？
“アイリス語録” がとにかく胸に刺さる！
映画のなかで、彼女が放つ名言の数々は、思わず上映中に書き留めたくなってしまうほど。女性としても、キャリアウーマンとしても成功している大先輩がくれる “深イイ言葉” は、どれも見習いたいものばかり。アイリス語録は、“心のメモ” への保存をぜひお忘れなく！
なかでも、しびれたひと言は「特にルールはないの。あっても破るだけ」
ルールやマニュアルばかりにとらわれがちな現代で、こんなかっこいいセリフを言ってみたいものです。でも、それは自分の力を信じて生きてきた彼女だからこそ、説得力があるというもの。
もし、私が60年後も生きていたら、「アイリスのように、ルールではなく、自分の信念に従って生きてきた」と胸を張って言える “生涯現役の女性” でいたいと、思っているところです。
個性は、自分で磨かないと光らない！
とはいえ、“出る杭は打たれる” という風習が漂う日本では、個性をどうやって伸ばしていけばいいのかわからないかもしれません。それでも、誰もが自分にしか出せない “色” を必ず持っているはず。アイリスのように、自分のキャラクターやインスピレーションを大切にし、それを磨く努力をすべきだと思うのです。
人目を気にするあまり、周りと同じでいることで安心感は得られるかもしれないけれど、それではまるでみんな一緒の “人形” のよう。それよりも、それぞれが個性をもっと出せば、お互いに刺激しあうことで視野が広がり、いままでとは違う面白さが生まれるはずなのです。
いつまでも女性として輝き続ける大切さを学ぶ！
女性としても、キャリアウーマンとしても、生涯現役を目指している人にとっては、人生の教訓がつまった “女性のためのガイドブックムービー” ともいえる本作。アイリスを見ていると、個性は磨くためにあり、押し殺してしまうことは一番の “罪” とさえ感じてしまうほど。個性を生かすも殺すも、自分次第！ 世界にひとつしかないあなたの個性をどう輝かせますか？
作品情報
『アイリス・アプフェル！94歳のニューヨーカー』
公開表記：3月5日（土）角川シネマ有楽町他全国ロードショー
配給：KADOKAWA
ⓒIRIS APFEL FILM, LLC.
