花田 浩菜

【スッキリ明解! 】正直まったくわからない! “株” と “債券” の違いって?

2016.2.11
「株?」、「債券?」。 一体何が違うかも分からなければ、何なのかさえ分からない! と頭の中に “?” マークが浮かぶ方も多いのではないでしょうか。前回は、「投資信託って、なんなの?」についてお話しました。今回は、「株と債券の違いって?」についてお話ししていきます。

なんだかさっぱりわからない!(泣)というあなたへ

【はぴマネレッスン】vol.22

株、債券、何それ?

金融商品には、前回説明した投資信託以外にもたくさん種類がありすぎて、さっぱり!という方も多いのではないでしょうか。自分にあった商品を選ぶ為には、まずは理解してから! しかし、全てを知るのもなかなか難しいですよね。そこで今回は、数ある運用方法のなかでも、比較的身近なイメージの “株”と “債券” について説明します。

“株” と “債券” の違いを解説!

まずは、一番耳にする運用方法といえば “株”(正式名称は “株式” )です。会社が資金を集める為にお金を分割して “株式” として売り出したものを言います。これを私たちが買うことによって、会社は運用資金を集めています。特徴として、以下のことが挙げられます。
●会社がうまく成長して、企業価値が上がれば株価が上がる。
●会社によっては、配当金や株主優待などがもらえる。

デメリットはいわずもがな次の通り。
●どのくらい上がるか、下がるか? は確定していない。

このデメリットが、実は “株と債券の大きな違い” になります。では、“債券” とはどういったものなのでしょう?

“債券” とは、株とは全く本質が違います。というのも、「上がるか?下がるか?」が確定していない株と違って、“債券” は予め「いつ、どのくらいの利益がついて戻るか」を確定しているものなのです。なぜなら、“債券” は、国や企業がお金を借りている証拠として私たちに発行するものだから。利益が明確なことは、銀行に預金する(=銀行に自分のお金を貸している)のと通じる部分がありますね。

改めて整理してみましょう。
●株は、企業の可能性に “お金を投資する(=返す保証は無い)” もの。
●債券は、国や企業に “お金を貸している(=返す約束がある)” もの。
2つの異なる点を理解しておくことが大切です。

“お金を貸している=返してもらえる” ということで、発行している会社や国が仮に赤字になったとしても期日には返し、利息を払う約束がされているものが “債券” です。しかし、赤字になっても返すことは必須ですが、注意すべきは、“会社が倒産” してしまった場合、お金は保障されない、という点。銀行預金とは、異なるポイントでもあります。

では、違いが分かったところで、“株” と “債券” は、一体どう使い分ければ良いのでしょうか?

リスクとリターンを考えて、自分で組み合わせを!

“株”、“債券” は本質的にも異なり、似たように見えても正反対。なので、うまく使い分けることが重要です!

両方を比べると、次のことが言えます。
●債券は、株より安全性が高い。でも約束したお金以上に国や企業が成長しても、それ以上には戻らない。
●株は、債券よりリスクは大きい。でも、成長すればその分メリットも大きい。

“債券” は “株” より安全ですが、ローリスク、ローリターンということですね。

真逆な性質を持つ “株” と “債券” は、理解をした上で、資産を以下に配分してみると、リスク分散となりおすすめです。
●株式に投資する分
●債券を買う分
●銀行預金

銀行預金が低金利のいまだからこそ、リスクとリターンの可能性を自分で考えて、少しでも賢く運用しながらお金と付き合いたいものです! 次回は「株主優待って何なの?」についてお話します。

以上、【はぴマネレッスン】vol.22でした。