【初々しい二人に♡】リラックス気分で美術館デート♪『フェルメールとレンブラント展』
癒し系の作品たっぷり『フェルメールとレンブラント展』
【女子的アートナビ】vol.5
本展は、フェルメールやレンブラントをはじめ、フランス・ハルスやヤン・ステーンなどオランダの画家たちが手がけた作品60点が勢ぞろい。癒し系の心地よい作品が多く、アート初心者でも気軽に楽しめる展覧会です。
やっぱりフェルメールはスゴイ
現存する作品が30数点しかないフェルメール。そのなかでも、最も美しい作品のひとつといわれる作品《水差しを持つ女》がメトロポリタン美術館から初来日! 本作品は、若い女性が朝の身支度にとりかかろうとしている場面を描いたもの。洗顔などに使う水差しを片手に持ち、もう一方の手では窓を開けて朝の光を部屋に取り込んでいます。
世界中で愛されているフェルメール。なにがそんなにスゴイの? と思われた方、ぜひ一度この作品の前に立ってみて。何ともいえない心地よさを感じるはず。フェルメールの作品は、光・色・モチーフのすべてが絶妙なバランスでまとまり、独特の静けさや空気感を醸し出しています。本作品の前に立つと、一瞬のうちにフェルメールの世界へと引き込まれていきますよ。
レンブラントの光もチェック
フェルメールと並ぶオランダの巨匠、レンブラントの作品《ベローナ》も本展のために初来日! ベローナとは戦争の女神。描かれている女性は、ふつうのオバちゃんっぽい雰囲気ですが、注目したいのは鎧(よろい)と兜(かぶと)の部分。金属の光がとってもリアル。レンブラントは光と影をうまく使った画家として知られていますが、本作品にはその特徴がバッチリ現れています。
部屋に飾りたい~
私のお気に入りは、ピーテル・サーンレダムの作品《聖ラウレンス教会礼拝堂》。光に満たされた教会の内部が描かれているこの作品も、見ていると心がおだやかに。部屋に飾って、ずっと眺めていたいな~と思える作品です。
本展の特徴は、気持ちのよい作品が多いこと。ヨーロッパの宗教画や歴史画のなかには、暗いものやグロテスクな作品もたくさんありますが、今回展示されている17世紀のオランダ絵画は、風景画や静物画などクセのない美しい作品がほとんど。
世界に名だたる強国として発展した17世紀のオランダでは、芸術面でもレンブラントなどの優れた画家たちが登場し、“黄金時代” を迎えていました。経済が急成長したため、リッチな商人や市民も増え、自宅を飾るための絵を次々と画家に注文。インテリアとして楽しむなら、キレイな絵のほうがいいよね~ということで、この時代のオランダでは心地よい作品が多く描かれたみたいですよ。
美しい作品がたくさん展示されている本展覧会は、初デートにもぴったり♡ リラックスした気分で美術館デートを楽しめます♪
美術館を出たら、同じ52階にあるカフェで一休みしませんか? 窓際の席をゲットできれば、東京タワーも目の前。夜になったら、かなりロマンティックですよ~。ぜひ六本木で美術館デートを楽しんでみて!
Information
会期:~3月31日(木)
時間:10:00 ~ 20:00 ※ただし、2月9日(火)・16日(火)・23日(火)は17:00までの開館 ※入館は閉館の30分前まで
会場:森アーツセンターギャラリー
料金:一般 1,600円/大学・高校生 1,300円/4歳~中学生600円/3歳以下は無料
http://www.tbs.co.jp/vermeer2016/