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志村 昌美

映画、ときどき私 特別編地上波では放映不可能!?衝撃作『フジコ』で話題の“イヤミス”を体感!

2015.11.17
毎回新作映画を紹介する連載「映画、ときどき私」ですが、今回は特別編として、動画配信サービス「Hulu」がおくる完全オリジナルドラマをご紹介します。11月13日より衝撃の配信をスタートしたドラマといえば……

毎回新作映画を紹介する連載「映画、ときどき私」ですが、今回は特別編として、動画配信サービス「Hulu」がおくる完全オリジナルドラマをご紹介します。11月13日より衝撃の配信をスタートしたドラマといえば……

尾野真千子が“狂気の殺人鬼”を演じた話題作『フジコ』

ドラマの原作となったのは、「読んだあとの後味が悪く、イヤな気分になるミステリー」という新ジャンル“イヤミス”の代名詞的作品といわれている真梨幸子著『殺人鬼フジコの衝動』。2011年に文庫化されると、1年も経たずに50万部を超える大ベストセラーとなった人気小説です。

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過激すぎて映像化不可能といわれた“問題作”がまさかのドラマ化!

10歳で一家惨殺事件の生き残りとなり、心に大きなトラウマを抱えているフジコ。幸せを求めるあまり、徐々に狂い始めるフジコの人生は思わぬ方向へと向かい、次々と殺害を繰り返すことに。殺人鬼となってしまったフジコは、なぜ人を殺してしまうのか? フジコが迎える“衝撃の真実”とは……。

今回、“稀代の殺人鬼”フジコを演じたのは、テレビや映画でも大活躍中の尾野真千子さん。明るいイメージの彼女からは想像もつかない残虐さと狂気には思わず鳥肌が立ってしまうほど。最初に台本を読んだときには、読後感のひどさから出演を断りたかったという彼女は、最後まで共感は一切できなかったという。

それでも、つくり手の誠実さに賭けて撮影に挑むことを決意。全身全霊で演じられたと振り返られるようになったいまでは、「狂気しかないんじゃないかと不安が90%でしたが、完成したものを観てみると、人の痛みもわかりますし、響くものがいっぱいあり、実は泣けました」とコメントを寄せています。

そこで、配信開始前日の先行試写会に行ってきました! 

第1話先行試写会の舞台挨拶に登場したのは、なんと主演の尾野真千子さんと演出の村上正典さん、そして原作者の真梨幸子さん。

作品が醸し出す不穏な雰囲気とは違い、終始笑いのある楽しい舞台挨拶でしたが、作品の話になるとどこかピリっとした空気が流れ、この衝撃作が一般に公開されることへの緊張感が伝わってきました。

この作品への思いや見どころは?

今回は完全ノーメイクも披露し、体当たりでフジコを演じた尾野さんは、「共感は求めていませんが、観た方それぞれに思うことや影響を受けると思うので、その思いを大事にしてもらえたらうれしいです。いい表情が詰まっているので、何度も観てください!」と満足感でいっぱいのやりきった表情だったのが印象的。

そして、真梨さんは「頭の中でイメージしていたフジコが3Dで出てきたようでびっくりしました。鳥肌とキリキリした胃の痛みとワクワクのすべてを一気に体験できるドラマです。ぜひ、その衝撃を感じてください」と話し、原作者自ら「太鼓判100個!」と絶賛。原作ファンも納得すること間違いなしの完成度と言えそうです。

ということで、最終回までの全6話を一気に鑑賞してみました!

原作者の真梨さんは“イヤミス”の旗手として注目されており、「愛憎渦巻く世界観、精緻なミステリー性、予測不能のストーリー展開、そして驚愕のラスト」が多くの読者を惹きつけている理由と言われていますが、まさにそのすべてが詰め込まれた本作。

普段はこの手のジャンルはちょっと苦手で、今回“イヤミス初体験”となった私でもそれを忘れてしまうほど、予想外な展開の連続にまばたきも忘れてすっかりくぎ付けに!

色んな意味での“衝撃”に引き込まれっぱなし!

今回の撮影では、大量の血のりを使用しており、足りなくなってスタッフが血のりを買い占めたほどの量だったそうですが、観ているこちらにまで血のにおいがしてきそうなほど。その想像を絶する過激なシーンの連続には、思わず息を潜めてしまうはず。

とはいえ、作品を観る前は全編通して血で覆われたドラマという意味だけで衝撃作と言われているのだと思っていましたが、観終わってみるとストーリー展開や子役を含めた俳優陣の熱演なども含め、すべてにおいて衝撃作なのです。

そして、冷酷な殺人鬼という面だけでなく、ただひたすらに幸せを求め続けた人間臭いフジコの一面も描かれており、演出の村上さんが「刺激的な中にも、役者の方たちが人間の本質の部分を表現してくれた」と語っていたのもうなずけます。

一度観始めたら、最後まで観ずにはいられないので要注意!

まるで、先の見えないジェットコースターに乗せられているようなハラハラ感と胃のあたりをギュッと握られているかのような何とも言えない嫌な感覚は、ある意味癖になってしまうかも。

史上最強のイヤミスが描く、史上最恐の殺人鬼フジコ。はたして、本当のフジコとは一体何者なのか。そして、驚きのラストとは……。あなたも“この事件”の目撃者となりませんか?

作品情報

『フジコ』

主演:尾野真千子 出演:谷村美月、丸山智己、リリー・フランキー、浅田美代子、真野響子
原作:真梨幸子「殺人鬼フジコの衝動」(徳間文庫)
主題歌:「シンデレラ」斉藤和義(スピードスターレコーズ)
演出:村上正典(共同テレビジョン)「1リットルの涙」『電車男』
脚本:髙橋泉「凶悪」(日本アカデミー賞優秀脚本賞受賞)
11月13日(金)より、HuluおよびJ:COMにて全6話一挙独占配信中!
(c)HJホールディングス / 共同テレビジョン (c)真梨幸子 / 徳間書店

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この記事を書いた人

志村 昌美
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映画宣伝マンを経てライターに転向し、海外ニュースや映画紹介、インタビューなどを中心に執筆。この連載では、新作映画を紹介しつつ、自身の体験談と主観満載でお届けします。 また、イタリアとイギリスへの留学経験から、現在は日・英・伊・仏のマルチリンガル目指して猛勉強中! 日々試写で観る新作の感想など、随時つぶやいてます♪ https://twitter.com/masamino_19