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花田 浩菜

【はぴマネレッスン】vol.12「0からわかる財形貯蓄」

2015.9.10
「財形がさ〜」なんていう会話、会社勤めの方であれば一度は耳にしたことがある方が多いのではないでしょうか。「利用してみたいなあ」と思う方から「財形ってそもそも何? 」、はたまた「うちの会社にはあるのかしら? 」なんて疑問に思う方も? 今回は、そんな実は聞きたかった「財形貯蓄制度」について0からお話ししていきたいと思います。

「財形がさ〜」なんていう会話、会社勤めの方であれば一度は耳にしたことがある方が多いのではないでしょうか。「利用してみたいなあ」と思う方から「財形ってそもそも何? 」、はたまた「うちの会社にはあるのかしら? 」なんて疑問に思う方も? 今回は、そんな実は聞きたかった「財形貯蓄制度」について0からお話ししていきたいと思います。

「財形」って、そもそも何なの?

「財形」の正確な名称は「勤労者財産形成貯蓄制度」。それを略して一般的に「財形」と呼んでいます。会社の福利厚生の貯蓄制度のひとつで、勤め先が金融機関と提携して、お給料やボーナスから自分自身で決めて指定した額を天引きで貯めてくれる制度のこと。会社に勤めて働く人が安心して暮らせるように作られた制度なのです。

財形制度は誰でも利用できるわけでなくて、自営業の方、そして会社員であっても「勤労者財産形成貯蓄制度」を導入していない会社にお勤めの場合は、この制度を利用する事ができません。

また、導入している会社によっては正社員でなくとも契約社員の方やパートであっても利用出来る場合もあります♪ 

財形はお金を貯めるものとして認識がちですが、財形貯蓄とは「毎月決めた一定額を自動的にお給料天引きで積み立てます」というのが本質です。実は以外と知られていませんが、預金以外にも株式、投資信託、保険商品など、積み立てたい商品は自分自身で選びます。そして会社によって提携している金融機関、取り扱う運用商品が違う為、「この利率で増えます、お得です」という事は一概に言えないのも特徴です。

そして、財形には3種類の種類があり、
■ 財形住宅貯蓄(マイホームを買う為の貯蓄)
■ 財形年金貯蓄(将来の老後の為の貯蓄)
■ 一般財形(その他の貯蓄、教育資金、貯蓄何でも)

という3種類に分かれています。細かいこれらの特徴はまた後ほど説明していきますが、今までの説明を聞いて「へえ、財形って預金以外で自分で商品を選べるんだ!」と思った方も多いのではないでしょうか?

でも、「預金ならば銀行に貯めておけば良くない?」と思う方も多いかもしれません。では財形をやる事のメリットとは何なのでしょうか?

財形と銀行預金って、何が違うの?

「財形にあって、銀行預金にはない利点は?」という疑問に、まずはお答えしていきます♪

1「財形は、非課税!」
非課税といわれてもなんだかぴんとこない方もいるかもしれません。と、いうのも銀行にお金を預けると「年間0.025%」(2015年8月現在大手銀行定期預金の場合)という金利でお金がすこーしずつ、増えています。

具体的にどのくらいかというと、銀行に100万円を1年間預けたとすると1年後に「250円」増えます。しかし! この250円もそのまま私たちが受け取れるわけでなく、このわずかな250円からも税金が引かれた額が私たちの手元に残る額、ということ。

一律20%の税金が引かれるため、250円の20%である50円が引かれ、「200円」が100万円を一年間預けておいて実際に私たちが受け取ることができる利息、ということ。

この税金が引かれることが「課税されている」という具体例なのですが、「住宅」の財形と「年金」の財形に限っては、「税金が引かれずに受け取れますよ」、というメリットが。この2つの財形に限っては、合計で550万円まで増えた分に関しては税金が掛からない、というのが大きな特徴です。しかし、「一般」財形にはこの非課税のメリットはないので要注意です。

2「お給料から自動的に積み立ててくれる」
「貯金を自分自身で計画が出来ない」という方にとってはこの制度はメリットがあります。なぜなら、一度始めたら毎月自動的にお給料から決めた額がひかれ、手元にお給料として手に入らないため、必然的にその金額で生活をせざるを得なくなるから(笑)です。そして止めるのにも手続きが必要なのも強制的に貯める手段としては効果が高いものとなるでしょう。

3「住宅購入を考えている方にはお金を借りやすくなる!」
将来的に住宅を考えている方には財形住宅貯蓄をするメリットとして、お金を借りやすくなります。『財形住宅融資』という制度が使える為、財形貯蓄を1年以上していて、残高が50万以上あれば残高の10倍(最高4000万)、住宅に掛かる費用の80%にあたる金額までお金を借りる事が出来ます♪ 借りる時の情勢にもよりますが、一般的にお金を銀行等から借りるよりも金利が低く借りることができる場合が多いので、将来的に住宅を考える方にはメリットがある制度です。ただ諸注意や条件等もあるので要注意です!

注意点は?

そんな財形貯蓄、注意点はあるのでしょうか? 具体的に見ていきましょう!

注意点1「簡単にお金は引き出せない!」
銀行口座と異なり、引き出しにくいのが特徴です。一般財形の場合は開始後1年間は引き出しが出来ません! 1年経てば、引き出しはいつでも可能。勤務先によって受付期間が決まっていたり日にちが決められていたりするので要注意。逆に「今すぐ引き出す」ということは難しいので、貯めやすいという効果はあります。

注意点2「一般」から「住宅」や「年金」財形には変えられない!
注意したいのは財形一般貯蓄で初めて、後から「やっぱり家を購入したいので財形住宅貯蓄に変えたい!」と思っても変更は出来ないので要注意。

注意点3「住宅」、「年金」の場合目的以外で引き出すと課税されてしまう!
財形住宅貯蓄、財形年金貯蓄の非課税の特例にはそれぞれ条件があります。

住宅の場合は「マイホームの取得、リフォーム(75万円を超えるもの)の目的、5年以上の積み立て」、年金の場合は「5年以上の積み立て、年金開始は60歳以降の老後資金、申し込み時は55歳以下の勤労者」と目的や条件に限りがあります。

どちらもこれ以外の目的で引き出す場合は「一般」と同じく「過去5年分に対しては税金が掛かってしまう」という注意点があります。

選び方のポイントは?

今まで財形貯蓄について仕組みを説明してきましたが、「住宅」「年金」「一般」の3種類のどれを選ぶか、そのポイントを知っておきたいですよね。

「家を買う予定はないし・・・じゃあ一般?」と思う方も居るかもしれません。

しかし、将来的にちょっとでも家を買いたいと思うなら、「住宅」がオススメです。しかも万が一、それ以外の目的でどうしてもまとまったお金が必要となってしまった場合も、解約ができないわけではありません。5年さかのぼって利子に課税されるだけなので、とりあえず財形住宅貯蓄にしておく、という方法はあるかもしれません。

もともとのお金より減ってしまうリスクももちろんある事や、内容をしっかりと理解してから申し込む事が大切です!

転職をしたらどうなる?

転職してももちろん金融機関にお金は残りますし、解約すればお金は手元に戻ります。転職先で同じ財形制度をとっていれば、転職してももともとの財形を続けることや、別の金融機関であれば預けかえることも可能です!

ですので、「今はまだわからないけれど」という場合でも財形を選ぶ際には、財形住宅貯蓄を視野に入れてみるのもオススメです。

ただし、どの財形を選んでも、「すぐに手元に戻らない!」ということと「金額を決めるのはとても大事!」、「もともとのお金より減ってしまうリスクもある」など、内容をしっかりと理解してから申し込むことが大切です!

メリットだけでなく注意点を理解した上で、「私はお給料から最初から引いてくれた方が確実に貯まるので助かる・・・」という方には利用価値の高い制度と言えるのが「財形」なのではないでしょうか。

今はNISA口座でも非課税枠があったり、ネット銀行でも金利が普通の銀行より優遇されていたりさまざまな制度がありますが、「いろいろ難しくて調べるの面倒」という方には、とりあえず始めたら強制的に毎月積み立てができ、引き出しが面倒な財形はいいかもですね♪

次回は「実は聞きたかった! 金利って何なの?」についてお話ししていきます♪

この記事を書いた人

花田 浩菜
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知りたいけど、なかなか聞けない。そもそも何がわからないのかもわからない…? だけど気になるお金の話。そんな人生も恋も欲張り! な女性たちへ♡ anan世代のファイナンシャルプランナーが、“今旬な女子”だからこそ知っておきたいマネー情報を、コラム形式で連載します。