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あの名ジャズトランぺッターに弟子入りした実力派俳優って?|大人の音楽LOVER♪ #5

2017.8.28
元吹奏楽っ子(担当:Euphonium)の音楽好きharakoが、大人になってから、改めて音楽の楽しみ方を見つける連載です。第5回目は、トランペット演奏を生かしながら、俳優活動をされている澤田 和宏さんに、仕事と音楽が共に成長していく秘訣を教えていただきました!

元吹奏楽っ子(担当:Euphonium)の音楽好きharakoが、大人になってから、改めて音楽の楽しみ方を見つける連載です。第5回目は、トランペット演奏を生かしながら、俳優活動をされている澤田 和宏さんに、仕事と音楽が共に成長していく秘訣を教えていただきました!

トランペットを、憧れの日野皓正さんに師事。

大人の音楽

【大人の音楽LOVER♪】vol. 5

harako トランペットを始めた経緯と、プロへのレッスン経験について教えてください。

澤田さん 初めて触ったのは、学生時代の部活動。高校で、音大に進もうかとまで考えたんですが、入試のピアノ実技の壁にぶち当たり、その道は一回諦めたものの、“自分を表現すること” にどうしてもこだわりがあったので、俳優を目指しエキストラ事務所に入るために、上京を決意したんです。

今でこそ、主演映画の役をいただくようになりましたが、当時は、本当に脇役で……。ある映画の撮影で、同じシーンではなかったものの、ジャズクラブのマスター役で、昔からファンだった日野皓正さんが来る!という情報を小耳に挟み、なんとか理由をつけて現場へ行ったんです。

「トランペットをやっているんですが、どうしたら日野さんに習えますか?」と聞いてみたら、「俺は、弟子をとってないんだ。たまに、スタジオで若いミュージシャン達とセッションしているから、遊びに来てみる?」と言われたのですが、聴くだけじゃなくてレッスンをしてもらいたかったので、結構しつこく何度も何度も他の選択肢があるか聞いたんですよね。そしたら、奇跡が起こって「紙とペンあるか?」って……!

住所と連絡先をもらって、日野さんのご自宅へ伺い、ジャズの基本となる音楽理論から教えていただきました。あのとき、弟子を取らないという言葉を聞いて、すぐに引き下がっていたら、今の私はないですね。そこで学んだ、日野さんの “音楽観” は、私の人生にすごく影響を与えてくれたと、日々実感しています。

表面と中身がリンクするから生まれる、“質”。

harako 弟子を取らないと公言する日野さんにレッスンをしていただいたのは、本当に貴重な体験ですね。どんな内容だったんですか?また、俳優業と楽器の関係性は、どこにあるのでしょうか?

澤田さん 楽器のテクニックや基礎も大切ですが、日野さんから教わったことで一番印象にあるのは、楽器のテクニックではありません。よく練習終わりのドライブをしていたんですが、車内でこんな話をしてくれたんです。

「良い音を出したいなら、人間的なものを大切にしなさい。喜怒哀楽や、感情がお前の一音を作るんだ。人を包むことができる器が大きいほど、自分の中から出るものが大きい。そして、人間的に本当に大きくなったとき、人を感動させる演奏をすることができるだろう」って。俳優の仕事もそうだなって、今になって感じていますよ。

結局、演じることや誰かに何かを本気で伝えたいと思った時、表面的なことは二の次なんです。人の痛みがわかるから、人に優しくできるし、辛い経験をしたことがあるから労わることができる。テクニックより、中身のが何倍も大事なんですよね。

楽器だけでなく、俳優業に置き換えてみましょうか。例えば、この前だと警察官の役で、制服を着てもやっぱり中身は自分のままで違和感があるんですよ。これって、表面的なことですよね。次に、その人の生活スタイルや性格、人間関係のポジションなどを想像して、「この人だったら、こんなことを感じるかな?」と深く役に入り込むんです。テクニックから、人間性を深く考察していくというか……。

楽器も俳優も “テクニックや基礎力で埋められない技量” は、人間性だと思います。そんな「本物の質」を、日野さんから肌で感じることができたと思います。

定期的に行う「男磨き」とは?

harako 「本物の質=人間性」なんて、カッコイイですねっ……! 澤田さんは、具体的に自分を高めるために、何か取り入れていることはありますか?

澤田さん この前も、北海道にホタテを捕りに漁師をしばらくしていました(笑)。仕事じゃなくて、男磨きのために。漁師って、荒い波の中で、船から落ちたら本当に命を落としかねない職業なんです。

そんな状況に自ら身を置くことで、日頃の生活では体験できないようなことを、頭と心に叩き込むことができましたね。ほかに、滝に打たれて、精神統一したこともあります(笑)。「人は、人の中身で感動する」と学んだ、あの日。それ以来、私はこれからも自分をアップデートしていくことを忘れないでしょう。

harako 私が感じた澤田さんの印象は、「ガラスのような心」。まっすぐでクリアなのに、強烈な芯の硬さを感じる不思議な感覚に胸を打たれました。そして、そのアップデートを通して、現在では、主演映画がすばらしい賞をいただいたということで、有言実行を感じますね。これからも、男気パワーでご活躍を願っております!

今回の音楽LOVERは……♪

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澤田 和宏さん
俳優・トランペット奏者

♪音楽を、ひと言で表すと?
「今までの、生きざま」

富山県南砺市出身。18歳で俳優を志し上京したのち、学生時代から吹いていたトランペットで、世界的ジャズトランペッター・日野皓正氏に弟子入り。特技を生かして、トランペットも吹ける俳優としてマルチに活動中。

近日では、網走オールロケーションの主演映画『冬が燃えたら』にて、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017短編コンペティション部門、最優秀作品賞を受賞する。

『冬が燃えたら』オフィシャルサイト
http://www.skipcity-dcf.jp/films/short02.html

この記事を書いた人

harako
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自身の肌荒れや母親のアトピーをきっかけに美容・健康資格を8個取得し、シェアする気持ちを込めて美容ライターから執筆業をスタート。
そして独自の視点と感性を生かした女性向けコラムを他媒体で配信し、恋愛や仕事、ライフスタイルまで幅広く発信中♪
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