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【男のアレを見よ!】半年で8人に告白されたモテ女が選んだのは…!|実録♡ 結婚プロセス100人インタビュー #5

2017.8.9
ライター&コラムニストharakoが、実際に20代・30代の既婚女性100人にインタビューをし、結婚までのプロセスや心境の変化をお伝えする連載です。第5回目は、大学時代に遭遇したモテ期真っ只中に、あえて守備範囲外の彼を選んだMさん30歳のお話です。

大学で到来したモテ期でウハウハ

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【実録♡ 結婚プロセス100人インタビュー 】vol. 5

先に本題に入る前に、今までの恋愛傾向を少しお話してみたいと思います。どちらかというと、影があって、ミステリアスな感じの男性が好きだった私は、彼氏ができるたびに不安になったりのめり込んだりと、いつも身がもたない状態。「恋愛って、疲れちゃうなー」と感じていた私は、長く付き合える人が良い!と身構えていたところだったのです。

そんな大学時代のある日、なんとモテ期到来。次から次へとデートに誘われるし、半年で告白を8人にされるという快挙を成し遂げました(笑)。そのなかからスムーズに彼氏ができたのでは?と感じるかもしれませんが、答えはNO。

デートした当日に告白してきて、「時間が欲しい」と言っても即答できないならイヤ! という信頼に欠ける男性や、良い感じの雰囲気になっても手を握った感じがフィットせずにフィーリングが合わない男性など、「この人が彼氏!」という決め手が見つからないまま、結局全ての告白を流してしまいました。

素朴で穏やかなサークルの先輩に相談する

恋愛も頑張りたいけど、スキルアップにも興味があった私は、在学中に留学を考えていたのです。あまり周りに相談することもなく準備や知識をつけようとしていたのですが、そんな時に、同じサークルの1つ上の先輩が、私が行きたかったところへ去年留学していたという情報を運よくキャッチ。

サークル内のメンバーは40人ほどいたので、ひとりひとりと深く話す時間がなかったのですが、留学経験のことがきっかけになり、その先輩に「実は、私も留学を考えていて……」と不安なことや予備知識を相談するようになったのです。素朴で穏やかな感じの性格な先輩は、まったくと言っていいほどタイプではないし、むしろ頼れる相談役みたいなポジションでしたね(笑)。

その後、キャンパス内のカフェやご飯スペースで、一緒に時間を過ごすようになっていきました。大学近くの寮に住んでいた私は、友人たちと過ごす時間が多く、恋愛話にも花を咲かせていたのですが、「最近彼氏ができたんだよね〜」と友人の話を聞いて、ちょっぴり嫉妬……。私も欲しいなとモヤモヤしていたところに、例の先輩から一本の電話がかかって、小悪魔心が出た私は、「先輩に告白させよっかな?」と企み始めました。

「なんか〜、先輩と私ってけっこう仲良しだと思うんですけど……。先輩って私のこと、どう思ってるんですか?」なんて、自分からグイグイ言っちゃったのを覚えています(笑)。本音は、友人に負けたくなかったから告白させただけ。3か月もしたらすぐに別れるかなーなんて思っていた私は、恋愛にピュアそうな先輩を気軽に引っ掛けた感はありましたね(今だから言える、ごめんね)。

気づけば数年の月日が経ったが、一瞬の溝が別れに繋がった

“3か月で別れる” と思っていたのにも関わらず、気づけば彼の優しい性格にすっかり甘えるようになっていきました。元々、甲状腺が弱かった私は、大学中に病気が悪化。そんな時も、病院を探してくれたり看病をしてくれたりと、健気に気遣ってくれる姿がだんだん愛おしく感じていったのです。

そして、お互いが社会人になった頃、彼の職場環境が良くなかったのか、会うたびに仕事の愚痴が酷くなっていきました。内心は、「せっかく一緒にいるのに、また愚痴? たまには良いけど、つまらないなあ……」と気持ちが冷めていく感覚。そして、ふと気が緩んだ瞬間「もう別れよっか」と一方的に振ってしまいました。

今思えば短い間でしたが、4か月間の別れが続きます。その間、証券会社勤務のエリートビジネスマンと関係がありました。カッコイイけど自分中心。心の内側が読めないし、察してくれない。そして、金銭感覚も合わない彼の派手さに、徐々に元彼の優しさが恋しくなっていきました。ちょっとぐらいの愚痴は、かわいいものだな〜なんて思えるようになったのも、この数か月があったからだと思います。

メールではなく、手書きのお手紙がポストに届く

「この人、無理……!」と心の声が届いたかのように、ポストに元彼から一通の手紙が届いていました。今の時代、電話やメールでことを済ませるのが普通ですよね? なのに、あえて、手書きでお手紙だったのです。それも、よりを戻したいという内容ではなく「体調は大丈夫?仕事は頑張ってる?」などの、私へ気遣いをする文章たち。胸の奥がキューンって苦しくなって、ごめんねと心の中でつぶやきました。

よく恋愛は4年っていうけど、なんだか「愛情」みたいなものを初めて受け取った気がして……。彼の存在が、当たり前になっていたなと、反省しました。自分から一方的に振ったのもあり、この人を大切にしたい!と確信。恐る恐る電話をかけたら、彼は出てくれました(また、連絡しあうはずと思っていたと後から聞いたときは、本当に嬉しかった)。

あんなに一緒にいたのが当たり前だったのに、電話をかけるだけで、本当にドキドキ……。お互いに何を話したら良いのかわからず、「げ、元気にしてた?」なんて他人行儀なスタートでしたが、お互いに思っていた気持ちは一緒。「やっぱり、好き♡」だったのです。

初めての海外旅行で、家族の反対を機にプロポーズ

気づけば、7年の交際が過ぎた頃。台湾に二泊三日で旅行に行く計画を立てました。母には彼について話していたのですが、ほかの家族にはまだ内緒。しかし、あまりに楽しみだった私は、ウキウキして「今度、台湾に行くんだ〜♪」とみんなの前で話してしまったのです。「誰とー?」と聞かれたので、つい彼氏と言ってしまった途端、部屋にいたおばあちゃんが激怒。「海外旅行に結婚もしていない男性と行くなんで、絶対にダメ!」と……。

困った挙句に、彼に相談すると「俺は本気だよ」という意味も込めてプロポーズしてくれました。しかし、後から聞いてみると本当は翌年にプロポーズ予定だったとか。予定より早まったけれど、良いきっかけにもなったし、私も仕事がちょうど落ち着いていた時期だったのでタイミングが本当に大事だなと感じましたね。

今は、子供も生まれ、旦那さんの海外赴任に伴って、家族みんなでアメリカに住んでいます。日本を離れる前は、環境もガラッと変わるし心配だらけでしたが、人付き合いが苦手で内向的な彼なので、私や子供といる時間が一番落ち着ける時間みたいです。そのおかげで、異国の土地でも不安なく、毎日穏やかに過ごすことができています。

ドキドキや刺激も大切だけど、いつも私たちを優先的に考えてくれる彼には本当に感謝ですね。いつまでも、仲良くしようね! ありがとう。

お話を聞いて……。

ホッとできる陽だまりのような温かさを持つ男性と結婚したMさん。一方的に別れを告げたあとに経験した “ちょっとした火遊び” が功を奏して、彼の良さを再認識できましたよね。一度離れて再燃する恋もまた真実の恋です。いえ、他の男を知ることができたからこそ、よりいっそう燃え上がることができたのでしょう。手書きの手紙を送るなんて、とても素敵な男性です。アメリカの地でおふたり仲良く過ごされてくださいね!