花田 浩菜

【夏のボーナス活用術!】イマドキ女子は賞与の一部でアレをする!

2017.7.6
「夏のボーナスが出る!」。ボーナス支給がある月は通常月に比べても嬉しいものですよね。 「何に使おう?」とあれこれ考えている最中かもしれませんが、4月から資産形成の見直しをしていなかった方にとって、ボーナス月は一部を将来に向けての運用を始める最適な時期ともいえます。 今回は、初めての資産運用を始める方もチェックしたい! 資産運用のポイントをご紹介していきます。

はじめての資産運用、何から始めれば良い?

【はぴマネレッスン】vol. 48

新社会人のみなさんにとって、初めてのボーナスは格別の嬉しさがありますよね。ただ、全部を遊びに使うのはちょっとまった! とストップをかけたいところ。もちろん日々頑張ったご褒美として、遊びやそのほかに使うのは今後の活力としても必要ですが、ボーナスの約3分の1程度の額から将来に向けての資産形成を始めてみてはいかがでしょうか。

定期預金に回すのはもちろん定番の方法ですが、マイナス金利の影響もあり、金利がほとんど「0」に等しいいま、一部で資産運用を始めてみるのはこれからご自身の未来にとっても、良い方法と言えそうです。

世の中には本当にたくさんの金融商品がずらりとあるため、「株? 投資信託? 全然わからない!」と頭を悩ませ、やらずにそのまま、というケースもたくさん見かけますが、そんな初めての方でも始める際に「こんな点をチェックすべき」というポイントをまとめてみました。

ボーナスの一部は「長期」で将来に向けて!

投資と言えば、「リスク」という言葉が頭をよぎる方も多いでしょう。もちろん、どんな投資商品も「100%安全!」というものはなく、多少なりともリスクは伴います。しかし、安全と思われる「定期預金」もインフレに関わるリスクに対応ができず、将来的に目減りしてしまう可能性があるなど、預金ならではの「リスク」もあるのです。

そのため、ボーナスの3分の1程度を将来のための資産形成として全て定期預金に回すのではなく、そのうちの一部、少額からでも資産運用に回しはじめることがオススメです。少ない額でも10年、20年と積立てる期間が長いほど、将来的に金額も大きくなります。

長期の積立て投資としてまずチェックしたいのは、たくさんある金融商品のなかでも投資信託を使った「積立て」です。毎月一定の額を積立てていく積立て投資の場合は1000円からの少額から投資可能な商品もたくさん。長く運用するほど、「複利」で運用されるため運用効果も大きく、また一度にまとめて買うよりもリスクも少なくなります。

また、「分散投資」といって日本だけでなく世界中に投資するほうがリスクヘッジもできます。投資信託のなかで商品を選ぶ際には、「日本株に連動するインデックスファンド」のみではなく、「日本株+日本以外の先進国株+日本国債+外国国債」など、全世界に向けて少額ずつ予算内で組み合わせるほか、1つで全世界に投資できるバランス型のファンドを選んだり、組み合わせたりしてみるとよりリスクが分散できそうです。

商品を選ぶ際のチェックポイントはまた後ほど紹介しますが、2017年からは税制優遇がある「iDeCo(イデコ)」の加入資格も拡大され、活用することで積立て投資をしながら税金も優遇されるメリットもあるんです!

「iDeCo」についてもチェックしていきましょう。

個人型確定拠出年金=「iDeCo」とは?

個人型確定拠出年金=「iDeCo(イデコ)」とは、国民年金や厚生年金などとはまた異なり、「自分で運用して、積立てる」タイプの私的な年金制度の1つです。

ただ、「じゃあ普通に投資信託などで運用すれば良いのでは?」と思うかもしれませんが、通常の積立てとの違いは、「税金のメリットがある!」という点。2017年に加入資格が増え、従来の加入対象者以外にも企業年金制度のある会社員の方、公務員の方、専業主婦の方など、ほとんどの方が加入対象となりました。

銀行の利息で増えたぶんに対しても通常20%の税金が引かれるところですが、iDeCoでの積立て分に関しては増えたぶんに対して税金がかからないほかにも嬉しい特徴があります。どんなものなのか、「iDeCo」のメリット・デメリットを併せてチェックしましょう!

毎年収める住民税、所得税が安くなる

「iDeCo」では掛け金全て(上限あり)が控除の対象で、収める住民税や所得税が、前よりも安くなります。会社の規模や主婦、公務員などの環境により毎月の掛け金の上限は異なりますが、例えば会社員の方で年収500万円の方が月1万円ずつ、年間で12万円の確定拠出年金を始めたとします。所得税、住民税からの毎年の節税額はざっくり3.6万円にものぼります。

運用で増えたお金は非課税!

「iDeCo」の制度を利用して運用したお金で利益が出た場合、その利益に対しても非課税。従来約20%の税金が引かれるところなので、100万円の運用益が出ても80万円しか手もとに入らないところ、そのまま100万円が非課税で戻る、というイメージです。

将来受け取るお金も控除の対象に

「iDeCo」で積立てて、将来受け取ることができるお金にも「公的年金控除」が適用され、また一時金で受け取る際にも税優遇があります。税金面で優遇してくれるのは「iDeCo」を国が推進しているからなんです。

原則60歳までは引き出し不可

「iDeCo」は基本的に「将来のための年金形成」を目的としているため、足りないから引き下ろしたい! という場合になってしまっても銀行預金のように簡単には引き出せません。そのため、ボーナスから始めるのであれば手もとに置いておく資金、将来のための資金と自身でわけて無理のない額で長い期間積立てるのがベストです。

手数料がかかる

「iDeCo」は現在さまざまな銀行、証券会社等で口座開設ができますが、絶対チェックしたいポイントは手数料がかかること。

毎月発生する「口座管理手数料」は長期の積立てこそ少しの金額でも大きな額となります。そのため、まず口座開設をする期間を決める時には「口座管理手数料」が安い金融機関で、かつ選べる商品の品揃えをチェックしてから口座開設をすることをオススメします。

いかがでしょうか?
「iDeCo」は60歳までは原則引き下ろせない、運用は自分で行うためリスクも伴うなどもちろんメリットばかりではないですが、通常の投資スタイルに比べ、長く積立てる際には税優遇もプラスされ、差し引いてもぜひ早くからはじめたい、おすすめな制度です。

ボーナスの3分の1を貯蓄に、さらにその一部から5000円、1万円からでも将来に向けて資産運用を始めてみてはいかがでしょうか?

次回、「iDeCo」の始め方や商品の選び方についてもポイントをご紹介したいと思います。

以上、はぴマネレッスンvol. 48でした。

参考:iDeCoナビ
http://www.dcnenkin.jp/