好きなこと、話そ!

吉田 まりみ

【女性の不調改善が得意!?】丁寧解説! 漢方ってなにからできてるの?

2017.6.14
現役薬学生まりみる こと 吉田まりみが薬学の知識を生かしながら健康や美容に役立ちそうなスポットを発掘し、実際に行って体験してみるレポート企画! 今回は、漢方を知るために、茨城にあるツムラ漢方記念館に行ってきました。

現役薬学生まりみる こと 吉田まりみが薬学の知識を生かしながら健康や美容に役立ちそうなスポットを発掘し、実際に行って体験してみるレポート企画! 今回は、漢方を知るために、茨城にあるツムラ漢方記念館に行ってきました。

いま人気の漢方の秘密に迫る!

IMG_7634new

今、女性に人気の漢方! ということで、向かった先は、医療用漢方製剤では約8割の国内シェアを持つ、ツムラの漢方記念館。館内と工場を見学させてもらいました。

IMG_7635new

ツムラ漢方記念館があるのはここ茨城県稲敷郡阿見町、最寄駅は「ひたち野うしく駅」。そこから車で15~20分ほどのところにあります。

漢方に興味があった私は着いた時からワクワク! 最近は健康志向の方が多いので、共感してくださる方も多いのではないでしょうか?

漢方薬の原料となる生薬ってなに? 生薬に触れる!

IMG_7628new

漢方薬の原料となる約50種の生薬を触ったり、香りを嗅いだりすることができます。

漢方薬とは、基本的には2種類以上の生薬(自然界にある植物や鉱物のうち、薬効を持つ部分)を決められた割合で組み合わせて作る薬のこと。この原料となる『生薬』の多くは植物の葉・花・つぼみ・茎・枝・根ですが、そのほかにも菌類・鉱物・昆虫なども用いられます。これら天然由来の効き目のあるもの(薬用部位)を薬の原料として決められた方法で使いやすく加工したものが『生薬』です。

えっ?! セミの抜け殻?!

IMG_7630new

なんと、セミの抜け殻もありました! 生薬については大学でも習っていましたが、「こんなものも?!」とビックリし、詳しく話をうかがいました。

IMG_7631new

これは『ゼンタイ』(蝉退)という生薬の一種だそう。薬理作用は抗痙攣・鎮静作用・インターフェロン誘起作用など。湿疹や皮膚炎などに用いられる漢方薬の原料として、ほかの生薬と組み合わせて使うそうです。

女性におすすめの漢方

IMG_0747new

漢方薬のなかには女性におすすめのものがあります。女性に多い症状と漢方薬について紹介している『女性の漢方バイブル』という小冊子がありました!

漢方の基礎知識や女性特有のPMSや月経痛、更年期、不妊症などについて書いてあります。例えば、月経不順であればその症状と治療法、漢方処方例として当帰芍薬散や温経湯、桂枝茯苓丸などが載っていました。

漢方は女性に優しいといわれます。本の中にも「漢方は女性の不調改善が得意分野」と書かれていました。気になる方は医師や薬剤師に相談しながら、漢方を始めてみるのも良いかもしれません。

世界最大規模の漢方製剤工場!

IMG_7626new

漢方記念館の隣には世界最大規模の漢方製剤工場があります。普通は見られないそうですが、薬学生ということで工場も見学させていただきました!

工場に近づくと漢方薬の独特の香りがします。ここでは、搬入された生薬原料は切断(切裁)→秤量・調合→抽出・分離・濃縮→乾燥の長い工程を経てエキス粉末に加工される、という一連の流れを見ました。製造されたエキス粉末は、この後、造粒され顆粒となり充填・包装されて出荷されるそうです。わかりやすく説明していただき、とても勉強になりました。

ツムラのお薬

IMG_7623new

ツムラの漢方薬は93.3%が病院などで処方される漢方薬(医療用漢方製剤)ですが、ドラックストアなどでも販売されている一般用漢方製剤・一般用医薬品もこんなにあります。

医療関係者限定の展示では認知症の行動・心理症状に用いられる漢方薬(抑肝散)の作用メカニズムなど、最新の研究成果も掲載してありました。漢方記念館では、生薬に触れるだけでなく漢方医学の歴史から最新の研究成果まで体系的に学ぶこともできます。

最近は医学部でも漢方医学教育にも力を入れ、医師による処方も多くなっているそうなので、今後は漢方薬を見ることも多くなるのではないでしょうか。

ananの漢方BOOK !

IMG_7622new-375x500

マガジンハウスが出版した「漢方BOOK anan」も置いてありました!

ちなみに、ツムラ漢方記念館・工場見学は医療関係者限定です。一般の方の見学は受け付けていません。なので、今回は薬学生=医療関係者である私が、潜入してご紹介してみました!

Information