雨宮 あゆみ

IT音痴女子がSIMフリーのスマートフォンを海外旅行で使ってみた Part 1

2017.5.23
SIMフリースマートフォンをご存知ですか? 海外に行くとだいたいの国籍の人はこれを利用して電話をしたりネットをしていますが、ガラパゴス化といわれる日本の携帯においては、少しずつ利用が広まっているものの、SIMロックの影響もありまだまだ利用者は少ないのが現状です。そこで、旅人・雨宮が東欧ひとり旅でSIMフリースマホ利用に初挑戦! SIMの基本の「き」とともに、ハプニング続出の旅レポをお届けします!

そもそもSIMって?

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SIMフリー携帯というのは、このようなSIMカードを現地(海外)で購入して自分のスマートフォンの横にあるSIMカードを入れるところに差し込むとインターネットなどのデータ通信と通話(電話番号を付番される)ができるようになるもの。日本のSIMロックスマートフォンではこういったSIMカードの交換ができないため海外では使えないんですね。

SIMカードによってデータ容量と無料通話が異なり、大きくなるほどカードの値段も高くなるのですが、東欧では大体1枚、1G〜2Gのデータ通信要領と無料通話100分ほどがついて1000円〜2000円で買えます。これは、1日約2000円ほどかかる日本のキャリアの海外パケホーダイや、多額の値段が課金されるであろう、携帯をそのまま現地のキャリアで使って日本で請求される利用方法よりもお得に便利にスマートフォンが使えるということ!

しかも、海外では日本よりもWi-Fiの設備がいたるところで整っているので、カフェや観光地、ホテルなどはWi-Fiを利用すればそこまでデータ通信料を使うこともないです。仮に使い切ったら新しいSIMカードを購入してSIMフリースマートフォンに差し込めばOK。スマホのプリペイドカードのようなイメージですかね。

IT音痴な私もSIMフリースマートフォンデビュー!

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何を隠そう、私はIT音痴です。スマホの機能を十分に使いこなせてなかったりと今後のIT変革についていけるのか「?」です。しかし10年以上のバックパッカーキャリアのため、以前からSIMフリー携帯やスマートフォンについては知識もあり、世界中の人が世界のいたるころで自分の国にいる時と同じように自分のスマートフォンを使う姿を見てきました。その姿を見て日本の機種では何で国内でしか使えないのだろうと??疑問に思ったものです。

日本ではGoogle mapに大変お世話になっているのにも関わらず、今まで「そんなものには頼らなくても!」と見知らぬ土地で地図と観光本を片手にオールドタイプの旅を続けてきましたが、今回、久しぶりにひとりで東欧を放浪するにあたり、SIMフリースマートフォンを旅のお供に投入しました! 機種は下記の点からHUAWEI novaのRose Goldです。日本で購入しました。

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・画面の画質がキレイ
・写真の画質がいい
・充電が長持ちする(使ってみるとiPhoneの3~4倍は長持ち。毎日充電しなくても使えました)
・ネットの速度に影響する高性能CPUでサクサク検索できる
・4K動画撮影ができる
・デザインやRose Goldの色が可愛い
・軽い

空港に到着! SIMカードを探す

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ではそんなSIMカードは、東欧ではどこで売っているのか?? ハンガリーのブタベストの空港に着いて張り切って探してみると……見当あたらない! タイ・バンコクなどの観光客の多いアジアでは空港やコンビニでも手に入りますが、ここは東欧のブタベスト……状況が違うのかと、あきらめて市内で探そうと通話もネットもできないままタクシーでホテルに向かいました。

やっぱり電話やネットが繋げるって旅では大切と痛感

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そして向かった先はノスタルジックな本日のお宿です。今回はスマートフォンもあるし、その地域の暮らしを見てみたいとアパートメントタイプのお部屋を予約していたんです。しかしながら! ここで問題発生。一般の人も暮らしている普通のアパートなので受付もなく、空港でSIMカードが見つからなかったため、オーナーとも電話ができない!! ひと気もない場所で大きなスーツケースを持って立ち往生してしまいました。「アパート前にいるのに……」とがっくりしていると……。

何やらアパートの修理をしている若い男性を発見! そこで、これはこの人に頼るしかない!と旅人ソウルを掻立て、すかさず、

雨宮 この部屋に行きたいんです。オーナーとも会えず、場所がわからなくて困ってます。どこかわかります? もしわからなかったらこの番号に電話してくれないですか? 実は電話ができない状況でして……。

と聞いてみました。そうすると男性は困っている私を助けようといくつかのアパートのドアを確認するも何部屋もあるため見つからず。最終的に、

男性 You are Beautiful(君はきれいだ)! ぜひ連絡先を交換しよう!

といったぐあいにくどきはじめました(笑)。この状況で?? とりあえず的な感じですかね(笑)。海外ではなぜか突拍子もないタイミングで口説かれ、日本人は大人しいからか? 確かにモテます。が!! 今はそうではなーーーーいと笑顔で丁寧に。

雨宮 ここに電話してくれないですか? お願いします。今とっても助けが必要で。

再度SOSを発信。すると、彼のスマートフォンでオーナーに電話をしてくれてオーナーがアパートの下に到着、会えました!

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そして、なんとか無事に部屋にたどり着くことができました。宿無しになっていたかと思うと助けてくれた彼にほんと大感謝です。「ありがとうございます」と笑顔でお別れ。

でも、ここで私もSIMカードを持っていて電話ができていたらなぁと、通話やネットができることの大切さを痛感しました。SIMフリースマートフォンを使う方がいたら、まずは空港でSIMカードを買えるかや、購入場所を調べておくことをおすすめします。

海外では電話が通じるのが当たり前と思われがち

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1時間ほど立ち往生はありましたが、部屋に到着。部屋のWi-Fiに繋いでみるとオーナーさんから私の到着予定時刻にアパート前で待機していたのだが、一向にこないので心配しているといったメッセージが入っていました。それすら見られないデータ通信がない状況はなかなかの不便さです。空港到着が遅れたり、タクシーが渋滞にはまったりと時間が読めない初めての土地では通話やネットがつなげたら、絶対に便利だと思います。海外ではSIMフリーが当たり前のため、特にこういったアパートタイプでは通話できることが前提とされていたりするのでそれに備えるべきと実感しました。

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そんな大変なエピソードもありましたが、ブタベストの観光とSIMカードを探しにいざ出発! お話はまたPart2に続きます。SIMカードは無事手に入るのか! 乞うご期待です!