角 佑宇子

【どっちが幸せ?】2番目に好きな人と結婚するといいって噂はホント?|リアルな夫婦生活 ♯34

2017.5.23
2番目と結婚すると幸せになれる…って言うけれど、人生の選択に妥協しているみたいで嫌な感じ? それとも現実の結婚ってそんなもの? 結婚に対して真剣に考えるからこそ、こうした問題にもシビアに考えてしまいますよね。そこで今回は実際に私の周りの友人夫婦が選んだ結婚や、私の経験をもとに「2番目に好きな人との結婚」について分析してみたいと思います。

1番大好きな人と結婚した私の友人

【リアルな夫婦生活】vol. 34

私には理想と思える友人夫婦がいます。その二人は25歳のときに趣味の場で出逢い意気投合し、そのままゴールイン。5年以上経った今でも、付き合い当初のようなドキドキした気持ちを維持しているのだそうです。彼女曰く、全てにおいて彼は自分の好みのタイプで、いまだに一緒に寝るのにもドキドキが止まらないのだとか。

5年以上も付き合い初めのドキドキした感情を持てるものではないという定説が、彼女の話で一気に崩れ去り、そういう夫婦もいるもんだ……と素直に羨ましく思いました。

稀なパターンですが、情熱的な気持ちを持ったまま付き合い、順調にゴールインすることで愛情の鮮度を保っていられるのですね。一番好きな人だと自分を見失いやすくなりますが、自立心のある大人同士だと、理想的な夫婦になるのかという例を実感しました。

私が選んだ相手は……

では、実際に私が選んだ結婚とはどういうものだったか。それは決して恋に身を焦がすような情熱的なものではありませんでした。その言葉に近い恋は彼と出会う何年も前に一度経験したくらいです。しかもそれは片思いに終わったという、しがない結果……。

思い出は美化されるものであり、特に片想いは自分の妄想の範囲を超えないものですよね。あの恋ほど情熱的になれたものはなかった……と自分に酔えるような言わば空想的な恋愛に過ぎません。確かに情熱的ではありましたが、だからといって当時の相手と付き合い結婚に至ったとしても、きっと私は幸せとは感じなかったでしょう。それが想像できるほど相手のことを知らなかったのですから。

今の夫は情熱的に出逢ったものではありませんが、地に足のついた大人の付き合いができて30歳ならではの深みある恋愛でした。そのうえで選んだ相手は私にとって間違いなく1番の相手だと感じています。

どんな大恋愛も結局は過去のもの

今の夫との恋愛は夢中になるほどの恋愛でもなければ、自分を見失うこともありません。一見すればそれは「2番目に好きな人との結婚」にも見えるかもしれませんね。しかし、私は「この人が1番!」と思える相手と結婚できたので、紛れもなく1番好きな人と結婚できています。

そもそも、好きという気持ちには本来、順番なんて存在しないのではないでしょうか。美しい思い出のひとつになっている過去の相手と現在進行形の彼を比べるなんて気持ちの度合いに差があって当然。

好きな気持ちに順番をつける無意味さを知れば、自分の気持ちに翻弄されることなく目の前の相手を十分に愛していけるのかもしれませんね。