好きなこと、話そ!

西田 彩花

【実はぷるるん唇になれちゃう♡】江戸時代からある化粧品 “紅” をお試し!

2017.4.28
江戸時代から使用されている化粧品、”紅”。これは、紅花のみを原料にした口紅です。化粧品マニアにはたまらない、”紅” の魅力がたっぷりと詰め込まれた『紅ミュージアム』に、anan総研メンバーが行ってきました! あなたも ”紅” の虜になるはず…♡

江戸時代から使用されている化粧品、”紅”。これは、紅花のみを原料にした口紅です。化粧品マニアにはたまらない、”紅” の魅力がたっぷりと詰め込まれた『紅ミュージアム』に、anan総研メンバーが行ってきました! あなたも ”紅” の虜になるはず…♡

”紅” の魅力、たっぷりと聞いてきました!

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“紅” は古くから使用されている化粧品です。さまざまな魅力がある ”紅” ですが、現在江戸時代の製法そのままに作り続けているのは伊勢半本店のみ。その ”紅” の魅力をギュッと詰め込んで紹介しているのが『伊勢半本店 紅ミュージアム』なのです。”紅” の作り方から江戸時代当時の使い方まで、anan総研メンバーの角侑子さん(No.317、写真左)と、小原里恵さん(No.316、同右)が、たっぷりと聞いてきました。最後には2人が"紅"をお試ししているのでぜひご参考に!

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“紅” は、紅花のみを原料としています。黄色っぽい花びらですが、実は99%の色素は黄色。赤の色素は1%のみなのです。紅花から ”紅” にいらない色素を取り除いて ”紅” が作られます。まさに職人技ですが、現在この紅職人は2人しかいないそう。その職人技は、継いでいく人にしか教えないという秘伝の技なのです。

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『紅ミュージアム』では、”紅” についてのひとつひとつの魅力を展示品とともに詳しく展示しています。自由に観覧できますが、月に2度、ミュージアムスタッフによる展示ガイドツアーも開催しており、説明を聞きながら巡ることもできます。

江戸時代のリアルな ”紅” 事情! 当時も女性は美を楽しんでいた

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化粧には かつて”おまじない” のような要素があったということは、知っている方も多いでしょう。そのような風習から、徐々に身分を表すものと変化し、長い間化粧は身分が高い人しかできなかったのです。しかし、江戸時代になってから、庶民にも化粧文化が広まり始めます。そして、京阪中心で作られていた"紅"が、江戸の町人文化が花ひらくのとともに江戸でも盛んに作られるようになったそうです。

棘の多い紅花ですが、今でも機械摘みができません。美しい色の"紅"を作り出すため、花のがくや葉などの異物が花びらに混じらないように、ゴム手袋をして1輪1輪手で摘んでいます。

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“紅” を作る行程で ”紅餅” というものに加工しますが、これが何とも言えない香り。この ”紅餅” は、「紅一匁(もんめ)、金一匁」といい、金と等価値交換されるほど高級だったそうです。

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“紅” はおちょこに塗って乾燥させてでき上がります。乾燥させると、なんと玉虫色になるのです。なぜ玉虫色に見えるかというと、光の乱反射で赤の補色に見えるからだそう。水で溶くと赤色に見えるようになります。

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現在と同じように、江戸時代の ”紅” にも高級なものとプチプラなものがありました。キレイな玉虫色に見える ”紅” は高級な証。玉虫色にならない ”紅” もありました。当時のファッションリーダー的な存在である女性は、下唇を玉虫色にしていたそうです。1回塗るだけで500円という高級な品を、おちょこ半分くらいの量を塗ってステータスにしていたのです。

ファッションリーダーに憧れるのはいつの時代も一緒。庶民は、墨を唇に塗ってから、プチプラな ”紅” を重ねて玉虫色に見せていたそうです。

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『都風俗化粧伝(みやこふうぞくけわいでん)』 という本もあり、これは当時のファッション雑誌に当たるものでした。髪型や化粧、ファッションなどについて書かれており、当時の女性もこれを読んで「キレイになりたい!」を叶えていたようです。今も昔も変わらないスタイルでおもしろいですよね。

トリミング済

化粧直しが必要だったのも今と同じ! 携帯用の ”紅入れ” や化粧道具もあったのです。

”紅” の発色は人によって違う! anan総研がお試ししてみました

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『紅ミュージアム』では、実際に ”紅” を体験できるサロンもあります。不思議なことに、”紅” はつける人によって発色の仕方も変わります。さらに、その日の体調によっても発色が変わるというから驚きです。今回は、サロンで ”紅” の発色をお試ししてみました。(写真は左下から時計回りに、小町紅『手毬』・福てまり、瑠璃てまり、青てまり、赤てまり。各9,000円(税込9,720円)。『紅ミュージアム』や伊勢半本店オンラインショップで購入可能)

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濃い発色になるのかと思いきや、肌に自然になじむような色合い。実はこの発色、その人に合った色に変化するそうなのです。リップの色選びに悩んだ方は、この ”紅” で自分に合う色を探してみても良いかもしれません。1度塗りだと自然な血色感になるので唇の血色が悪いと悩んでいる男性にもおすすめです。また、コスメをプレゼントしたいけれど好みや似合う色がわからない…というときにも良いでしょう。

重ね塗りをすると濃いめの発色になりますが、それでも自然な仕上がりです。日によって水の量を変えて、また違った発色を楽しんでも◎。

ちなみに、油分が含まれていないため、乾いたらグラスにもつきません。みずみずしい感触なので、いつも使っているルージュに比べて乾燥しているように感じるかもしれません。そんなときは、”紅” を塗った後でリップクリームを塗ってください。リップクリームを塗った後で ”紅” を塗ると、水はじきでムラになってしまうので要注意です。

“紅” をつけたまま食べ物を食べてもOK。"紅"はお菓子を染める食紅にも使われているからです。落とすときは石鹸で。クレンジング剤は必要ありません。”紅” を落とさずに寝ても良いそうです。

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2人のanan総研メンバーが試してみましたが、こんなに違った発色になりました! 肌の色がトーンアップしたかのような、健康的な発色です。2人とも肌の色によくなじんでいて、紅の良さを実感しました。

 "紅" と聞いて、最初は唇だけが浮いてしまわないか心配でした。でも、実際につけてみると、ほんのりと血色が良く自然な仕上がりになって驚きました! そのときのコンディションによって "紅" の色がなじむので、メイクが苦手な私にもぴったり。ルージュのカラー選びに迷わないというのが魅力的です。

小原 普段使っているリップアイテムと全く違ったテクスチャーで新鮮。唇に乗せた瞬間、"紅" の色がジュワッとなじみました。ひと塗り500円くらいの価値があったと聞いて、なんだか高貴な気分に…! 贅沢なメイク体験でした。

2人ともとっても感動していた "紅"。あなたも、江戸時代から伝わる ”紅” の魅力を体感しに行ってみてはいかがでしょうか? 伝統を知ると化粧がもっとおもしろくなるはず。現代に生きる私たちにとっては、伝統文化がときに斬新に見えることもあります。あなたの化粧の幅を広げてみましょう。

Information

キスミーシャインリップシリーズ(初期デザイン)

伊勢半本店 紅ミュージアム
所在地:〒107-0062 東京都港区南青山6-6-20 K’s南青山ビル1F
TEL:03-5467-3735
開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
※企画展開催中は開館時間に変更の可能性あり
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日または振替休日の場合は、翌日休館)、年末年始
公式HP: http://www.isehanhonten.co.jp/index.html

ミニ企画:
●5/27(土)、14:00〜15:00・「江戸の化粧再現講座」〜美顔マッサージと白粉化粧〜(定員30名、参加費500円)
●5/27(土)〜7/9(日)・館蔵品紹介 期間限定ミニ展示「キスミーシャインリップ展」(常設展示室の一部スペースにて開催)

※その他企画展については公式HPをご覧ください
※写真は「キスミーシャインリップシリーズ」の初期デザイン

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西田 彩花
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美容ライターです。 なんでも試す!がモットー。 あなたのキレイの元をお届けします♡