リーダーはつらいよ…。常識が通じない部下との距離の縮め方|デキるOLマナー&コーデ術 ♯20
1:肯定から入って指摘
【デキるOLマナー&コーデ術】vol. 20
昨今では「叱る教育」に異を唱える学校や家庭も増えています。しかし、私たちの10代~20代前半の頃はまだ、叱って育てる、叩き上げ教育が当然という風潮もありましたよね。ここのズレを認識しないで部下を自分が教えてもらったことと同じように教育してしまうことが、実は部下が離れる最大の要因なのです。
少々生温く感じるかもしれませんが、まず部下になにかを指摘する場合は肯定から入りましょう。間違ったことは間違っていると伝える前に、まず相手を認めて受け入れる姿勢を見せることで本題である指摘を素直に聞きいれてくれるのです。
2:その後のフォローを忘れない
1. 相手のしたことを受け入れる
2. 本題の間違った部分を指摘する
3. 最後に背中を押すフォローのひと言
このフォローアップ方法を“サンドイッチ方式” と言います。先にお伝えしたように、自分の意見を聞き入れて欲しいときには本題となる話題を間に挟み、その前後で相手の気持ちをフォローするひと言を入れるだけで、かなりの確立でしっかり聞き入れてくれます。
この手法で話すだけで、「〇〇さんは私の気持ちを理解してくれる。〇〇さんには迷惑かけない仕事をしよう!」という上司・部下の間で何よりも大切な信頼関係が生まれていきます。
3:仕事で怒っても業務外は切り替える
褒めて育てる、部下のフォローを入れる。これがなかなかできないという方もいますよね。特に自分に対してストイックで真面目な人ほど、こういった育て方を単なる “甘やかし” としか見えないでしょう。そしてそういう人の信条ではない教育はしたくないから厳しく教えるスタンスを変えられない…という方がほとんどです。
そんな方は先にお伝えしたサンドイッチ方式をする必要はありません。しかし、一点だけ見直すとすれば、業務以外の時間は後輩にわけ隔てなく笑顔で接することです。厳しくても好かれる上司は、公私混同をしません。
「〇〇さんは厳しいけど、普段はすごく面白いよね!」という評価は、上司・部下の強い信頼関係を結ぶことができますので、ぜひ意識されてみて下さいね。
部下から学ぶコミュニケーション力
時代が変わったせいで面倒になった…。そういった声も耳にしますが、これほどまでに相手の気持ちを考えながらコミュニケーションを取ろうとする時代があったでしょうか。
若い世代を通じて、人との会話力や思いやりを学んでいる。そう捉えれば少々面倒に感じるフォローアップも率先して行えそうな気がしますよね。時代のせいにしたら、老いを感じはじめてしまうので、匙を投げる前に関わる努力を諦めないでいきましょう。