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過集中って何? アスペルガー症候群の諸刃の剣

文・七海 — 2017.1.29
過集中という言葉を聞いたことがありますか? 発達障害の特徴のひとつに挙げられるものです。私自身アスペルガー症候群。過集中という特性を持っています。どういったものなのか、そしてどんな長所と短所があるのかをお伝えしていきます。

やめたくてもやめられない…!夢中になって時間を忘れる過集中

過集中とは、その名のとおり過度に集中してしまう現象。発達障害の方によく見られるものです。私自身アスペルガー症候群ですが、過集中に陥ることが昔からよくありました。何かに夢中になったら食べるのも寝るのも忘れて没頭してしまうのです。1日中その作業をしていて、気がついたら朝、ということもしばしば。集中している間はとても気持ちが良く、過集中であることにすら気がつかないこともあります。

過集中という特徴があるということを伝えたら、その人は私のことを心配してくれることもあります。羨ましがられることもあります。もし自分に過集中があったら―。やらなくてはならないことに没頭し、気付いたら終わっているという状況を想像するのでしょう。確かに、過集中に陥ると、気付いたらその作業は終わっています。それが仕事に関することでも、資格の勉強に関することでも、趣味までにおいても。しかし、過集中は諸刃の剣なのです。決して良いことばかりではありません。それでは、どういったデメリットがあるのでしょうか。

コントロール不可能で突然入るスイッチ。スイッチが切れた後は―

私の場合、過集中は自分でやりたいからやっているわけではありません。突然これをしたい、という衝動に駆られていてもたってもいられない状態になります。ここがスイッチの入りどころなんだと思います。おもむろに作業道具を用意して、そこから過集中の始まり。ずーとその作業に没頭します。このスイッチをコントロールできればどんなに良いかと何度も思ったことがあります。翌日大切な予定が入っていたとしても、突然入るスイッチ。ただひたすら、その作業のみをしてしまうのです。しかも、その対象が趣味だったら―。仕事もそっちのけでその作業を続けてしまうという難点があります。

また、スイッチを断絶されると非常にイライラしてしまうのも特徴です。例えば職場である作業に没頭しているとき、同僚に話しかけられることがありますよね。そういった断絶もイライラの元になってしまうのです。私はイライラをぶつけることはしないよう努めていますが、会話が終わったらまたその作業を再開させてしまいます。ムズムズとした感覚を止められないのです。

そして、一番の難点はスイッチが切れた後。過集中モードに入ると正直制御不能です。そして、スイッチが切れるタイミングも制御不可能なのです。突然強烈な眠気が襲ってきて、死んだように眠り続けてしまいます。酷いときは数日眠ることも―。過集中は、過度な集中です。それだけ集中力を使っているのです。恐らく過集中を持っていない人でも、集中した後は疲れがくるのではないでしょうか。過集中の場合はその反動が大きいと理解していただけるとわかりやすいかと思います。

まさに諸刃の剣。コントロール不可能な状態に対して気を付けてほしいこと

過集中モードに入ると、確かにその事項ははかどります。結果を出せることもよくあります。過集中を持っていない人が過集中モードの私を見ると気持ち悪いと思うかもしれないくらいです。

あなたの周囲に過集中の傾向を持った人はいませんか?全員が同じような特徴を持っているとは限りませんが、そういった性質があるとわかったときは理性に呼びかけるようにしてみてください。制御不可能な過集中スイッチのオンオフ。作業を断絶されると確かにイライラしますが、後から反動が来ることも重々承知なのです。

過集中は、いわば本能で行っている状態だと私は認識しています。だからこそ、理性に呼びかけてほしいのです。過集中モードのデメリットを、叱るのではなく諭すように教えてみてください。そうすると、ハッと我に返ることがあります。過集中は上手に使えば武器になるでしょう。プレゼンの資料なども一気に作れてしまいます。しかし、それをコントロールできないということ、反動が大きいことを考えるとオフモードに入らせてくれる人が身近にいると非常に安心するのです。あなたの周囲にこういった傾向がある人がいれば―変な過集中モードになったときに優しく諭してみてください。これが、当事者、周囲の人ともに、上手に付き合う秘訣なのかもしれません。


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