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”メンヘラ” って言わないで。発達障害者を ”メンヘラ” にしたのはマジョリティ世界

文・七海 — 2017.1.26
“メンヘラ”―。なんとも軽々しく発言されている、精神病患者への差別用語です。発達障害者には、精神疾患を併発する人が多くいます。それは彼らだけのせい―そう思っていませんか?もしかしたら、彼らを”メンヘラ”にしたのはあなたかもしれないのです。

消えない精神疾患者への差別。あなたの考えはどうですか?

精神疾患を抱えている当人は、とてもとても悩んでいます。私もそのなかのひとり。そうした人たちのこと、あなたは何て呼んでいますか?

―”メンヘラ”。その単語が浸透して久しくなりました。実際に精神病を持っていない人に対しても、よく使われていると思います。”メンヘラは地雷”。そういった偏見も少なからずあります。あなたの認識はどうですか?”メンヘラ” とは関わりたくない。”メンヘラ” には注意しなければならない。それって、差別だと思いませんか?

”メンヘラ” を揶揄する人は、自分はそうではないと自覚しているから言えるのでしょう。それでは、自分は違うからといってなぜ差別して良いのでしょうか。”メンヘラ” と呼ばれる人たちは、そうではない人にとっては確かに面倒くさい存在なのかもしれません。でも、その人の背景を考えたことがありますか?人には必ず背景があります。あなたが差別している ”メンヘラ” を ”メンヘラ” たるものにしたのはあなたかもしれないのです。そういったことを考えたことがありますか?

私はアスペルガー症候群。そこから精神疾患を併発していきました。こういった人は、たくさんいるかと思います。精神疾患者を ”メンヘラ” と差別する前に、自分は加害者だったのかもしれないと鑑みてみると、少しだけ考え方が変わるかもしれません。

発達障害者を精神疾患者たるものにした加害者である可能性を考えてみる

発達障害者はマイノリティ。マジョリティの世界が不思議な世界に見えます。そこに無理矢理なじもうとすると、さまざまな弊害が生まれます。アスペルガー症候群である私も、学生時代に上手くなじめず、いじめられた経験があります。そこで多くの精神疾患を併発してしまったのです。

発達障害者への理解がないと、心ない言葉を多く吐き捨てられます。そして、それを見てみぬフリをする人もたくさんいます。そうしていじめがエスカレートしていき、精神障害者、あなたの言う ”メンヘラ” になってしまうのです。あなたは発達障害者当事者ではないかもしれません。精神疾患者当事者でもないかもしれません。しかし、精神疾患者をそうたらしめてしまった可能性は全くないですか? 知らず知らずのうちに、加害者になってしまっているのかもしれないのです。

マジョリティはマジョリティであることに安心しがち。マイノリティは排除するという風潮さえあります。その風潮に乗って、他人を傷つけていませんか?あなたの被害者は、今でも ”メンヘラ” として苦しんでいるのかもしれないのです。

幸せって何?マジョリティだけの特別なプレゼントなの?

結婚して子どもを産んで、幸せな家庭を築いて―。私は、そんな当たり前のような幸せを、当たり前の幸せだと認識できなくなってしまいました。いじめられている当時、私には恋愛する資格なんてないと感じました。私には人権がない―。そうして追い込まれていき、幸せのあり方自体がわからなくなってしまいました。

私をいじめていた人たちは、当たり前のように結婚して子どもを産んでいます。そうした人たちが、私のことを ”メンヘラ” だと差別するのです。なんだか矛盾だらけで、不条理だなと感じます。私の声がもし届くのであれば、その幸せを当たり前の幸せだと思わないでほしい、そして加害者であったことも忘れないでほしい、ということです。

あなたも知らず知らずに加害者になっていた可能性はあります。それでも、”メンヘラ” だと揶揄することができますか?単純に面倒だという認識だけでなく、その精神疾患者にどのような背景があるのかを少しだけ想像してみて。ちょっとだけ、世界が変わって見えるかもしれません。


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