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会話のキャッチボールが難しい。アスペルガー症候群の人と話すときに注意したいこと

文・七海 — 2017.1.26
あなたの周囲にアスペルガー症候群の人はいますか?なかなか上手くコミュニケーションが取れないと悩んでいませんか?そこには、根底に差別意識があるのかもしれません。差別意識を払拭して、あなたも歩み寄ってください。スムーズに会話ができるようになるはずです。

暗黙の了解なんて分からない!アスペルガー症候群当事者からすると、”健常者”社会の方が不思議

集団の会話に入っていけないこともしばしば。

アスペルガー症候群の人が周囲にいる方は、実感しているかもしれません。「コミュニケーションが取りづらい!」と。それは、アスペルガー症候群である人にとっても同じ。”健常者” との会話が難しくて、必至でもがいているのです。

他人とコミュニケーションを取るうえで、私自身、苦手とすることがあります。日本社会って、暗黙の了解がとても重視されているように感じます。行間を読むことが素晴らしいことだとも。ストレートな表現をせずに、キレイな表現で互いを尊重し合う社会に見えます。

実は、この社会がアスペルガー症候群にとっては非常になじみにくいのです。私の特徴は、比喩表現をそのまま受け取ってしまう、表情から何を考えているのか察することができない、ストレートな言葉を出してしまう、といったものがあります。また、興味のあることに関してはとても流暢に話してしまう癖があります。逆に、興味のないことは耳も傾けなかったり。反復行動といって、自分なりのペースを作る特徴もあり、それを乱されるとパニックになってしまうということもしばしば。

これだけ読むと、非常に扱いにくい人間だな、と思いませんでしたか?なるべく関わりたくない―そう思った方もいるでしょう。しかし、アスペルガー症候群当事者からすると、”健常者” の言動が理解しがたいのです。どうして暗黙の了解が成立するの?言葉の裏の意味なんて理解できないよ―。興味のないことに何でそんなに笑っていられるの?と。

アスペルガー症候群の人が周囲にいるという方。会話のキャッチボールが成り立たなくてイライラしたことはありませんか?当事者は、”健常者” 社会になじもうと必至。あなたも、理解しようと努力してもらえると嬉しいです。

こうして話すと意思疎通がしやすくなる!お互いに歩み寄ることが大切

お互いに理解し合って。

「あの人はアスペだから―」と、差別的な目で見ていませんか? それが根底にある限り、アスペルガー症候群の人と上手くコミュニケーションすることは難しいと思います。

アスペルガー症候群だと診断されている人は、自分の特性を理解していることが多いです。それがマジョリティ世界になじみみにくいということも。だからこそ、マジョリティ世界に近づけるよう努力している人もたくさんいます。でも、”健常者” であるあなたが拒絶しまってはどうですか?拒絶されるとますますコミュニケーションが取りにくくなるのです。

比喩的な言葉を使わずなるべくストレートな表現をすること。例えば、「お笑い芸人になったら良いのに」と言ってしまうと、「お笑い芸人を目指す気なんてなくて」と返ってくることがあるでしょう。「笑いのセンスがあって面白いね!」といった表現をすると、アスペルガー症候群の人にも伝わりやすいでしょう。

また、表情や行間で察して、と思うのではなく、自分の気持ちをきちんと伝えることも大切です。会話していて、アスペルガー症候群の人が興味なさそうな素振りを見せたら「そういう個性なんだ」と理解してください。当事者からすると、「今日は良い天気ですね」という話題すら難しく感じるのです。

そして、仕事をしていると急な用件が入ってくることもしばしばですが、それでパニックになっている彼、彼女を放っておかないでください。もう一度順序立てて整理すれば、私たちはまた作業に入れます。私たちも、あなたたちの世界に歩み寄ろうと努力はしています。でも、生まれつきの特徴を全て変えるというのは難しい話。お互いに歩み寄る姿勢を持てば、上手にコミュニケーションが取れるようになるのです。

不思議な世界に生まれてしまった―。だけど、ここで生きなくてはならないから

この世界で、生きたいんです。

当事者からすると、なんとも不思議な世界がこの世界です。マイノリティである以上、コミュニケーションに難を示すのは想像に難くないでしょう。それでも、私たちはこの世界で生きていかなければならないのです。心ない言葉を浴びせられて私たちが社会からドロップアウトしてしまわないために。あなたたちと共存できるために。差別的な意識を捨ててください。そして、面倒だと思うかもしれませんが、私たちにも歩み寄ってください。この世界に生まれたからには、マイノリティであっても、この世界で生きなければならないのです。


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