このコーデはダメ! ワイドパンツの正しい着こなし方 スタイリストの体型カバーテクニック術 #12
【スタイリストの体型カバーテクニック術】vol. 12
2017年もワイドパンツは旬アイテム
一昨年辺りから流行の顔である “ワイドパンツ”。多くの女性が悩む下半身の太さや短さをワイドパンツは全てカバーしてくれるのですから、それはもう流行になって当たり前といわんばかりの勢い! 変化が大きいファッション業界ですが2017年もワイドパンツはまだまだ旬な様子ですね。
さて、そんなスーパースターのワイドパンツですが…。やっぱり着こなし次第で良くも悪くもなってしまうのです。今回は、ワイドパンツのNGコーデと正しい着こなしをご紹介します。
ウエストを強調し過ぎるとNGコーデに
実はワイドパンツはバストが豊かな人には太って見えてしまうフォルムになりがちなんです。というのも、下半身をボリュームのあるたっぷりした生地でカバーするのに対してトップスもバストでボリュームがあると全体的に大きく丸みのある印象になるのです。
また、タックの入っているワイドパンツはいわゆるモンペに近いシルエットなのでお尻も大きく見えやすいため、イラストのようにシャツインしたコーデはオススメできません。
①広い襟周りトップスをフロントイン
スタイルの良く見えるワイドパンツは、襟が広く鎖骨が見えるトップスを選ぶことです。可能であれば柔らかい素材の生地でフロントだけシャツインするスタイルだとバストが豊かな方でもスッキリとキレイに着こなせます。
反対にワイドパンツは厚みのある生地で立体感を出し、可能であればセンタープレスが入っているものを推奨します。もうひとつ見逃しなポイントとして、ウエストから足の付け根はジャストフィット、足の付け根から裾にかけてはゆったりしているシルエットのワイドパンツだと下半身をとてもキレイに見せることができますよ。
② ロング丈ニットに揺れ感ワイドパンツ
今度は、あえてウエストを全部隠したゆったりコーデ。メリハリがないぶん、トップスを細めにボトムにボリュームがくる山のようなシルエット=Aラインスタイルを意識すると足が長くスタイルがよく見えます。
無理にメリハリをつけるためにベルトでウエストマークをするとトップスやボトムにシワが寄りすぎて窮屈な見た目になります。またシフォンやジョーゼット素材のゆらゆらと揺れる柔らかい素材のワイドパンツは生地がしっかりしていないぶん、ワンピースのように揺れ感を表現させるのでGOOD!
ワイドパンツの素材によってコーデを変える!
ワイドパンツとひと言でいっても、素材・形・タックがある・丈の長さの違いなどで、合わせるトップスの服装も小物も雰囲気も全て変えなくてはいけません。全てを把握するのは難しいので、まずはワイドパンツの素材で合わせるトップスを変えることをぜひ、意識されてみてください。
デニムやウールなど厚みのあるワイドパンツは柔らかい素材のトップスを。シフォン、ジョーゼットの薄い生地のワイドパンツは厚みのあるニットでウエストはあえて強調させない。これだけで失敗しがち、太ってみえがちなワイドパンツの印象をガラリと変えることができるので試してみて下さいね。